台北から日帰りOK! 近郊の見どころ
台北からほんの少し足を延ばせば、また別の世界が広がります。日帰りで訪れたい九分、淡水、烏来、基隆、新竹など、台北から90分以内で行ける観光地を、ガイドおすすめ順ご紹介します!
「千と千尋の神隠し」のモデル、九分
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懐かしい時代にタイムスリップしたかのような町並みは、映画の中に入り込んだような感覚 |
台北の南東に位置する九分(分はにんべんに分)は、かつて金鉱の町として栄えた場所。閉山後の一時期はさびれてしまったものの、トニー・レオン出演の台湾映画「悲情城市」の舞台として脚光を浴び、観光地としての活気を取り戻しました。ここは映画「千と千尋の神隠し」のモデルとも言われている町で、その素朴な雰囲気から日本人観光客からの人気も高い町です。
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左がカオナシに似ているといわれるお面で、その下に映画「悲情城市」の看板が |
山の上にある九分では、土産物屋などが並ぶ緩やかな坂の先に、さらに階段が続く細い路地が交差しています。ここがガイドブックでよく取り上げられる、赤い提灯が印象的な九分の名所。ここに来たらまず、「悲情城市」にも登場した眺めのいい阿妹茶酒館で台湾茶のティータイムを。阿妹茶酒館には、偶然ですが「千と千尋の神隠し」のカオナシに似た大きなお面が映画公開前から飾ってあるんですよ。
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あまりの人気に、販売店の隣に店を拡張しているほどの大人気店 |
また、絶対食べておきたいのが九分名物のおいもスイーツ、芋圓。中でも断トツで人気なのが頼阿婆芋圓の芋圓です。冰(氷入り)、温(ぬるい汁粉)、熱(熱い汁粉)とがあり、中はタロイモ、さつまいも、ゴマなどのお団子と小豆などの豆類がふんだんに入っています。上品な甘さでお団子がモチモチしていてとっても美味。
上質な茶器や茶葉をお探しなら九分茶坊へ。台湾の芸術家が開いた店で芸術性の高い茶器を扱ってます。奥の茶芸館は100年前の建物を使用し、炭火で沸かしたお湯でお茶を飲めます。茶芸館で実際使って気に入った茶器があれば、その場で購入可能。
九分へのアクセス
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金瓜石行きバスは瑞芳駅の改札を出て正面に見える道を渡り、頂好スーパーの前にある停留所から出発 |
台湾鉄道(台鐵)台北駅より自強號(特急)で瑞芳駅まで約40分、80台湾元(約240円)。瑞芳駅前から金瓜石行きバスに乗り換えて九分で下車、約15分で21台湾元。このバスは台北が始発で瑞芳駅から乗ると混み合うことが多く、さらに台北―瑞芳の列車(自強號)は1時間半に1本程度しかないので、台北からバスに乗ったほうが楽。台北から乗る場合はMRT忠孝復興駅のそごうデパート復興館前の道を渡って台北駅方向へ30mほど歩くと基隆客運の金瓜石行きバス停留所があります。20~30分に1本運行し、九分まで約75分、87台湾元(約260円)です。
九分から台北行のバス停は位置がわかりにくく、「新格子」という店の前、道路に大きく「公車専用」と書いてあるのが目印。
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阿妹茶酒館
住所:台北縣瑞芳鎮崇文里市下巷20號
TEL: (02)2496-0833
営業時間:9:00~27:00 (平日)9:00~翌日早朝6:00(週末及休日)
■九分頼阿婆芋圓
住所:台北縣瑞芳鎮九分基山街143號
営業時間:10:00~21:00
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九分茶坊
住所:台北縣瑞芳鎮九分基山街142號
TEL:(02)2496-9056
営業時間:10:00~21:00