温泉/東海の温泉

三重と岐阜の平野部の温泉、濁り湯(2ページ目)

三重県の北部から岐阜県の平野地帯にある温泉を紹介。掛け流しの阿下喜温泉あじさいの里、多度温泉、南濃温泉水晶の湯、にごり湯の養老温泉四季のふるさと、羽島温泉老人福祉センターのレポート

執筆者:郡司 勇


 3 南濃温泉 水晶の湯 


1. 送迎バスでしか行けない展望の良い温泉
2. 16グラムの強食塩泉
3.  循環、加温、殺菌
4. カルシウムも多く39.9%



南濃1山の中腹に建ち展望の良い温泉
木曽川、長良川、揖斐川の3つの川が集中して河口になる、輪中の里が名古屋から桑名にかけての平野である。その広い平野が広がる名古屋の海岸であるが、その西側の南濃町から山が始まる。この温泉はその山の中腹に造られており、急勾配を専用バスで送り迎えしている。私はバイクなので自分で行けると思ったが、専用バスしか進入禁止であった。

南濃2木枠の露天風呂からは平野が一望である
上に登ると素晴らしい平野の景観が広がり、特に夜景は綺麗であろう。しかし湯は加温、循環、殺菌の残念な使い方である。しかし源泉は濃厚な食塩泉で総計16410mgの高張性である。36.1度で毎分150リットルの湧出となっている。土類食塩泉(NaCa-Cl)でNa 3382 51.19% Ca 2294 39.9%とかなりのカルシウム含有量である。そのため透明、強い塩苦味、少殺菌臭となって苦味が強い個性的な源泉であった。

南濃3一人用壷風呂もある
温泉利用は内湯1つと小さめな露天風呂2つと陶器甕風呂が1つである。甕風呂は最近人気なのかどの温泉施設にも見られるようになった。多くは、一人用なので入った分だけ、ザバーっと溢れるのが気持ち良い、しかしその湯は、しっかり下で回収して循環しているのが残念である。甕風呂くらい掛け流しにしてほしいものだ。ここでは甕風呂も浴槽内循環であった。


南濃温泉 水晶の湯 
岐阜県海津市南濃町羽沢1623-3
電話. 0584-58-1126
日帰り入浴 500円 子供 300円
利用時間:  10:00~21:00  第1・第3・第5月曜日休業 
宿泊 なし 
南濃温泉 水晶の湯 

次は濃厚な成分のにごり湯、養老温泉
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