温泉/九州の温泉

湯布院の青い湯と周辺の3湯(4ページ目)

日本でも有数の温泉地湯布院温泉には高温で湧出し青い湯になっている宿が2軒ある、その一つ「一禅」と鄙びた共同湯「加勢の湯」ほか2ヶ所のレポート

執筆者:郡司 勇


一禅5
最も青が濃い浴槽は半露天風呂


男女別の内湯のほかに貸切湯など各種の浴槽があるが、源泉を入れ始めてからの時間によって青さが違い、時間が経っていないものはほぼ透明であるが妙に明るい湯である。

一禅6
この綺麗な青色に感動した


その次は微妙に青くなっており、これを紫色と言うのは難しいであろう。しかし高貴な色で、青に成り立ての湯である。その後青白濁する。御主人に御案内いただき各浴室を見学させていただいたが、一番青く、ほぼ青白濁になっている家族湯に入浴した。

一禅7
湯口はメタ珪酸の析出物が付いている


湯の色が非常に個性的なだけでなく、入浴してみるとはっきりとした塩エグ味で一の出温泉と似ている。そして匂いが鉄輪臭と呼んでいる。噴気臭で湯口から漂っている。そして転倒しそうなほどのつるつる感がある。分析表を見てみるとCO3 84.3mgと全国屈指の炭酸イオン含有量であった。つるつるやや強しである。湯は総計1725mgの食塩泉で96.4度の源泉である。

一禅8
やや白濁したときが一番青い


宿の建築は派手な感じを一切押えた、正統派和風造りである。民芸調ではなく、書院調である。落ち着いた宿で次回泊まりたいと思った。湯も強力で個性もあり、宿のレベルも良いと思われた。


湯布院温泉 お宿一禅 
住所:大分県大分郡湯布院町大字川上1209-1
TEL:0977-85-2357
料金:500円
13時~20時
  • 湯布院温泉 お宿一禅




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