温泉/九州の温泉

美肌になれる別府野湯2つ、泥パックと漂白

足元湧出温泉の泥湯があり、泥パックのできる「鍋山の湯」。そして新鮮な硫黄泉で、漂白作用のある「鶴の湯」の2箇所を紹介します。

執筆者:郡司 勇


美肌になれる別府温泉の野湯2つ、泥パックと漂白



別府温泉には2850箇所ほどの温泉の源泉があり、全国の源泉の10分の一以上を占めています。そして温泉の湧出量は日本一です。共同湯の数も日本一です。そんな別府にも野湯があります。有名なのは3箇所ですがうち二箇所は素晴らしい個性を持っていて圧倒的に素晴らしい野湯です。まずは足元湧出温泉の泥湯があり、別府の街の俯瞰が素晴らしい「鍋山の湯」。そして源泉直接の浴槽が湯の川になっている、白濁した「鶴の湯」の2箇所を紹介します。


 

 1 別府明礬温泉  野湯  鍋山の湯 


1. 泥湯 泥パックができる。エステになる。
2. 野湯 無料である
3. 足元湧出 新鮮
4. 展望が良い

鍋山1
明礬を採る茅葺きの小屋は、ここ周辺しか見られない


CSテレビの取材で別府温泉の野湯に行った。明礬温泉の岡本屋の地獄プリン売店で待ち合わせた。ここの景観はいつ行っても素晴らしい。茅葺き屋根の明礬小屋が並び、そちこちから噴気が立ち上り、硫黄臭がする。全国でも珍しい場所であろう、特に明礬小屋はこことすぐ近くの湯山温泉にあるのみである。

鍋山2
海と噴気と別府の街が見渡せる


さて明礬温泉より山を登ってゆくと別府湾と高崎山に囲まれた別府市街が一望できる高原になる。沢の遥か下方に鶴の湯が小さく見える。展望の良い明るい雰囲気の野湯は比較的珍しい、大抵は沢にあるのだ。

鍋山3
以前からある鍋山の湯は上下2つの浴槽


鍋山の湯入口は門構えになっていて車止めになっている。ここから草木がない荒涼とした地獄地帯を少々登ると鍋山の湯がある。石組の浴槽が上下2箇所に整備されており70度強の源泉が注がれている。浴槽はかなり熱くなっているので少量加水する。

鍋山4
3月だというのに雪がちらつく露天風呂の野湯


ここの湯は弱酸性単純硫黄泉であろう。泥を含んで湧出しているので黒灰色に濁り、少酸味、本格的焦げ硫黄臭と観察した。周囲の地獄地形と展望が良い恵まれた野湯であろう。
3月であったが雪がちらつきわたしはここに4回来ているがうち二回は雪であった。

鍋山5
足元からも横からも湧出する泥湯


鍋山の湯の少し右奥にある泥湯。上中下と3箇所の浴槽が整備されていた。3年ほど前に「通販生活」で取材した時には自噴の垂れ流しのみの浅い湯溜りで、手掘りにて浴槽を造らないと入浴できなかったが、今回はかなり整備されていた。

鍋山6
雄大な景観の露天風呂


中の浴槽が一番湧出量があり適温で足元湧出の良い野湯であった。下の浴槽は泥が多いが湧出が少なく20度後半のヌル湯になっていた。また上の浴槽は泥が少なく入浴には適しているが、35度ほどのややヌル目であった。

 鍋山7
噴気が出ていてワイルドな雰囲気





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