金塊を触りに、そしてあわよくば持ち上げてみませんか! 今回は、金瓜石にある黄金博物園區を紹介します。台北から行ける小旅行、ススキの穂がゆれる金瓜石へでかけてみましょう。手前には人気の観光スポット「九{イ分}」があり、そこをバスや車で通り過ぎること10分、金瓜石に到着です。

金瓜石とは?

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山の向こう側に金瓜石があります(九{イ分}から撮影)
台北から車で1時間ほどに位置する「金瓜石」。金瓜石はかつて「黄金雙城」と言われて金鉱の街として栄えていました。金瓜石近くの河床から偶然に砂金が発見されたことにより、1890年代から金瓜石一帯で金の採掘が始まりました。後の日本統治時代には硫砒銅鉱も発見され、まさにゴールドラッシュ最盛期には1万5000人以上が暮らしたという記録も残っています。

戦後は金などの産出量も減ってしまい、1970年代前半に鉱山が閉鎖されました。これ以後、金瓜石の街は衰退の一途をたどったのです。

黄金博物園區

しかし2000年になって、再びこの街が注目されて観光地として有名になりました。それが「黄金博物園區」の完成によってなんです。鉱業の歴史、集落の特徴、自然をそのまま活かしたエコ・ミュージアムとしてオープンした黄金博物園區、のんびりと散策したり、園内の様々な体験コーナーで遊んでみてください。

園内には地元の人が生活に使っている郵便局があったり、商店があったりします。これはエコ・ミュージアムならでは。地元の人の生活を垣間見ることもできるのです。園内の施設への入館や各種体験は有料となっています。
園内を歩くと、日本統治時代から残る「太子賓館」を見学できたり、当時の日本人職員宿舎だった家屋や錬金棟などを見学することができます。
この園の目玉と言えば、トロッコに乗って本山五坑の坑内を探検する「トロッコ探検ツアー(本山五坑坑道體験)」。ヘルメット着用、ひとり50元でできます(ツアーの定員は25名、チケットは本山五坑準備室前で購入)。もう一つの人気コーナーは、「黄金博物館」。ここは1階が金瓜石の採掘の歴史と文化の紹介です。本山坑道(1~9坑)や鉱脈に関する展示があります。

そしてみんな必ず訪れるのが2階の金塊展示コーナーです。220kg(純度99.9%)の金塊に触ることができるとあって、多くの人が触りにきています。館内の資料によれば、地殻の金の含有量は100万分の0.005だそうで、220kgの金塊にするには4000万トンの土からやっと作れるのだとか。そんな大きな金塊が展示されており、箱の両側に手を入れられる孔があってここから手を入れて金塊にタッチ! 中には、ツメで金をこそぎ落とそうとする人もいるのですが、ここは触るだけにしておきましょう。

金塊の持ち上げに挑戦!

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次に持ち上げるのはアナタ、かも
220kgの金塊を触った後は、12.5kgの金塊持ち上げに挑戦してみませんか。私もやってみました。いやー、無理! なにやってんだ、私、と思うほど無理でした。12.5kgの金塊を前にして、非力な自分を思い知っただけですが、ここを訪れたら是非やってみてください。

ただし、持ち上げるには細かい規則が設定されいます。参加資格として台湾国籍を有する者、とありますが、これは万一持ち上げられた場合認定時に問われることであって、持ち上げに挑戦するのはどなたでも可能です。

<12.5公斤黄金両指抓挙活動規則(12.5kgの金塊を指だけでつまんで持ち上げるための規則)>
  • 参加資格:台湾の国籍を有する者
  • 素手(宝飾品などなにもつけていない手)で、かつ、外的な力やいかなる道具を用いてはならない。
  • つかむ位置は展示されている図の通り。金塊の上辺部分をつかむこと。
  • 親指と人差し指の2本を使って金塊の両側から挟み、金塊の下の方には力を加えないこと。
  • つかみあげたら、台座から5cm以上離し、かつ、30秒つかみあげた状態を保たなければならない。
  • 上記の規定に従ってつかむことに成功した人には、係員が写真撮影を行い、その場で10万元相当の品を贈呈される。


金塊の持ち上げに力尽きている場合ではありません。その先には台湾人で金細工作家、呉卿さんの見事な作品が展示されています。呉さんの作品は、アリなどの昆虫や蘭の花や木といった植物をモチーフにしているのが特徴で、国立故宮博物院に収蔵された存命の芸術家の作品がここで見られます。(呉さんの作品やジュエリーが買えるショップ「呉卿黄金創意」)

金塊で盛り上がり、金細工のアートを見たあとは、砂金すくいの体験も可能です。次ページで簡単に紹介しましょう。

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