中元祭典文物館(主普壇)
中元祭典文物館の入り口 |
台湾では、農歴(旧暦)の7月は「鬼月」といって、お盆にあたります。鬼月は、あの世の門が開かれて、先祖の霊をはじめ、良い霊も悪い霊もこの世に出てくる月です。台湾の各地の廟では、鬼月には中元祭(中元節)が催され、食べ物や偽物のお金がお供えされたりして廟がにぎやかになります。中でも基隆市の「鶏籠(基隆)中元祭」が盛大で有名なのです。
基隆の中元祭の特徴は、血縁関係を重んじているところにあります。同じ姓の血縁関係を象徴する山車のような「斗燈」が、基隆駅前や市内を練り歩きます。先祖をお迎えするだけでなく、血縁関係を意識しながら、無病息災などを祈願するのが基隆の中元祭ともいえます。
この鶏籠(基隆)中元祭に関連する文物の展示や説明が詳細になされているのが、「中元祭典文物館」。無料で見学可能で、時には日本語のできるおじいさんがいらしたりするので、運がよければ日本語での説明を聞くこともできます(館内には日本語のパンフレットあり)。写真で見る祭りの流れの他、お供え物の模型や祭典グッズの展示などが展示されています。
普段は静かな場所ですが、中元祭ともなると人が押し寄せます。文物館の見学は中元祭の期間をはずしておでかけください。
<中元祭典文物館>
住所:基隆市信二路280号
時間:9:00頃~17:00頃
*2006年の基隆中元祭の詳細はまだ発表されていませんが、祭りの流れを簡単に紹介しておきます。
<基隆中元祭の流れ(抜粋)>
基隆中元祭の詳しい説明は、「基隆(鶏籠)中元祭(日本語、英語、中国語)」にありますのでご参照ください。
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