左がアラン・マック(麥兆輝)監督、右がアンドリュー・ラウ(劉偉強)監督 |
ガイド:
『頭文字D THE MOVIE』でベネチア映画祭に参加されるのですか?
アンドリュー・ラウ監督:
行くよ。スタッフのほとんどが行く予定。若い人は遊びに行くようなもんだからね。
ガイド:
ラーメンがお好きだそうですが、もう東京でラーメンを食べましたか?
アンドリュー・ラウ監督:
東京では毎日食べているよ。多いときは一日に5杯ほど(笑)
好きなのは味噌ラーメン。
ガイド:
アラン・マック監督にお聞きします。『頭文字D THE MOVIE』のパート2を作る予定は?
アラン・マック監督:
パート2はまだわからない。原作コミックの8巻か9巻で、雪山でのレースシーンがあるんだけど、これを実写で撮影するとなるとかなり難しくて危険も伴うからね。だから、今回の『頭文字D THE MOVIE』では雪山でのレースシーンは撮影しなかったんだ。濡れた路面や雪道は本当に危険だからね。
アンドリュー・ラウ監督:
そうそう、Jayがぶつけたハチロクが1台あるんだけどね。この車は、非常に状態のよいハチロクだったから香港へもって帰ろうと思ってたのに、撮影中Jayがぶつけちゃったからねえ、香港へは持ってこられなくて残念だよ。
ガイド:
Jayに怪我がなくてよかったですね。車は残念なことになりましたけれども。
さて、監督同士、意見の食い違いはあったのでしょうか。もしもあったとしたら、どのように解決されたのですか?
アラン・マック監督:
もちろん、意見の相違はあるよ。それぞれの意見が一致してはじめて映画になるんだ。お互いに足りない部分を補いながら撮影するから、いい作品ができるんだよ。
最終的な結論を出すのはアンドリュー。彼はこれまで60作品も製作しているからね。香港ではこんな監督、10人くらいかなあ。
ガイド:
なぜ、台湾人であるJayをキャスティングしたのですか?
アンドリュー・ラウ監督:
原作コミックからもわかるように、これは青春ストーリーなんだ。だから、主人公の藤原拓海役に選べる人は少ない。キャスティングについてはとても気をつけたよ。
Jayは、台湾だけでなく香港、中国においてもカリスマ的存在。Jayを知っていたから、藤原拓海役にぴったりだと思っていた。映画初出演という心配はあったけど、アラン監督らとよく話し合った末に台湾へ交渉しに行ったんだ。
会ってみると、Jayはとても謙虚。しかも、拓海に似ているし。結局1時間ほど会っていたんだけど、Jayはほとんどしゃべらなくて無口だったなあ。
ガイド:
Jayにお願いして映画のオリジナル主題歌やオリジナル挿入歌を作ってもらったのですか? それともJayが自分から言い出して?
アンドリュー・ラウ監督:
こちらからお願いして作ってもらったんだ。だってJayは映画の中身をよくわかっているからね。
ガイド:
最後に、日本の印象を聞かせてください。
アンドリュー・ラウ監督:
いろんなリズムとしては、香港の方が早い。
日本人は相手を思う気持ちがとてもある。でも、私たち香港人はかえって緊張するんだよ(笑)
あとは、規則づくしでいろいろ大変だったなあ。公道を封鎖しての撮影に関する許可だとかね。
アラン・マック監督:
映画の中のとうふ屋は、とある小さな村の中での撮影となったんだけど。そこの住民たちが親切でね~。暑い日には冷たく冷やしたキュウリを差し入れしてくれたり。嬉しかったし、おいしかったよ。
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