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二人のガイドが連動で大プッシュ!映画『頭文字D』 来日会見+インタビュー【前編】

9/17公開の映画『頭文字D THE MOVIE』。来日会見とエディソ(高橋涼介役)、アンドリュー&アラン両監督のインタビューを掲載。後編ではジェイ、ショーンのインタビューをお届け♪

執筆者:阿多 静香


台湾が誇るアジアで大人気のアーティスト、周杰倫(ジェイ・チョウ:Jay Chou)が初出演した香港映画、『頭文字D THE MOVIE』(配給:ギャガ・コミュニケーションズ)の日本公開が2005年9月17日とせまってきた。
2005年8月の終わり、東京で開催された『頭文字D THE MOVIE』来日記者会見に参加。主役のJayをはじめ、香港のスター達が集まった会見の模様をお届け♪

また、映画に出演の香港の若手スター、エディソン・チャンとショーン・ユーの単独インタビューのチャンスがあったので、All About映画ガイドの南さんと共にインタビューを敢行。加えて、主役のJayのインタビューも! 
All Aboutの、ふたりのガイドが連動で大プッシュ! 映画『頭文字(イニシャル)D THE MOVIE』の若手スターの魅力をたっぷり紹介!!

映画公開直前企画として、インタビュー記事を前編と後編にわけて紹介。前編の今回は、8月30日に行われた来日記者会見の模様、9月1日に行ったアンドリュー・ラウ&アラン・マック両監督のインタビュー、そして8月29日、30日に行ったエディソン・チャンのインタビューを掲載。
後編では、ショーン・ユー、そしてジェイ・チョウ(Jay)のインタビューに加えて、「D」軍団凱旋!ハチロク登場のフリーイベントの様子を掲載予定。お楽しみに~♪

Jay-movie



<前編INDEX>
  • 『頭文字D THE MOVIE』来日記者会見の様子(8/30)・・・1P
  • アンドリュー・ラウ&アラン・マック両監督のインタビュー(9/1)・・・2P
  • エディソン・チャンのインタビュー(8/29&8/30)・・・・・・・・3P


  • 後編INDEX
  • ショーン・ユーのインタビュー(8/29&8/30)
  • Jay(ジェイ・チョウ)のインタビュー(8/30)
  • 「D」軍団凱旋!ハチロク登場のフリーイベント(シネシティ広場~東京・新宿歌舞伎町~)(8/29)


    笑かせてなんぼの来日記者会見?!

    なんだか微笑ましい、監督と出演者たちの絆
    2005年8月30日、都内のホテルで行われた来日記者会見。若手スターとベテランスターがそろった豪華な顔ぶれに期待して参加した。登壇すると舞台向かって左側の下手より、アラン・マック監督、アンドリュー・ラウ監督、ショーン・ユー、ジェイ・チョウ(以下、Jay)、鈴木杏、エディソン・チャン、アンソニー・ウォン、チャップマン・トウの順で着席。Jayの挨拶は「日本に来られて嬉しい」というまじめな挨拶だが、その後のアンソニーはさすが大人、笑いをとることも忘れない。「日本で買い物できるかどうか…」という心配が第一声だった。

    この映画は、原作が日本のコミック『頭文字D』(しげの秀一:講談社「ヤングマガジン」掲載中)で、CGなしの生のドリフトを実現、迫力満点のカーアクションが話題となっている。また、映画『インダナルアアフェア』シリーズでノリにのっている、香港でも人気の高い監督をはじめスターやスタッフ、アジアで大人気のミュージシャン、Jayの映画初出演&主演でもある同作品。2005年6月、すでに公開された香港、台湾、中国、マレーシア、シンガポールでは初登場No.1オープニング記録を獲得した人気の映画でもある。そのため、会場には記者250名、スチールカメラ200台、ムービーカメラ20台が集まった。

    jay&shawn

    <キャスト>
    藤原拓海 =ジェイ・チョウ(台湾)
    茂木なつき=鈴木杏 (日本)
    高橋涼介 =エディソン・チャン(香港)
    中里 毅 =ショーン・ユー(香港)
    藤原文太 =アンソニー・ウォン(香港)
    立花 樹 =チャップマン・トウ(香港)
    須藤京一 =ジョーダン・チャン(香港)
    岩城清次 =リュウ・ケンホン (台湾)
    (他、省略)

    <スタッフ>
    製作:アンドリュー・ラウ
    監督:アンドリュー・ラウ/アラン・マック
    脚本:フェリックス・チョン
    (他、省略)

    kantoku

    アンドリュー、アランの両映画監督が、日本の漫画を題材に映画撮影するきっかけは、1995年に漫画である原作コミックの『頭文字D』を知ったことにある。テーマもおもしろいし、内容も仏教映画に近いものがあると感じていて、他の映画監督も『頭文字D』を映画として撮りたいと狙っていたそうだ。それから10年間、まだ映画化されておらず、これはチャンスと撮影をすることにした、といういきさつがある。

    アンドリュー監督は、新鮮なビジュアル・スタイルが出来た、と語っている。リアリティな感じを引き出すために、いたってシンプルにやっていくことを心がけたそうだ。スピード感も出るように、撮影時には相当のスピードを出すようスタッフに要求。特にカーレースのシーンは、リアリティの追求に徹したようだ。ドリフト走行やハイ・スピードでの撮影は、全員が命がけ。しかしみんな車が好きだから情熱をかけて撮影できたとのこと。

    an&edi

    今回の映画は、香港人、台湾人、日本人と、アジアのスターが集まっての撮影となっている。若い鈴木杏さんが、どうやって出演者やスタッフとコミュニケーションをとったのかが気になるところ。カタコトの英語、日本語、ボディーランゲージ、通訳を介してということだが、楽しい撮影現場だったからコミュニケーションはたくさんとれたそうだ。

    <キャストからのコメント>
  • 藤原拓海役のJay自身も原作コミックが大好きで、この映画で香港の人気監督らと共演できたことが嬉しいと。自分の専門である音楽を後回しにしてまでも映画の撮影に関わり、この映画に出演させてもらうチャンスがあったことがとても嬉しいと言っていた。またJayは、映画のオリジナル主題歌「Drifting/飄移」とオリジナル挿入歌「All The Way North/一路向北」にも関わっており、音楽方面でもこの映画に関われたことが嬉しかったそうだ。
    jay
     
  • 茂木なつき役の鈴木杏さんも、チャンスと思ってがんばり、撮影が終わる頃には寂しく感じたとか。
    an
     
  • 高橋涼介役のエディソンは、満足のみ、とにかく嬉しいとコメント。
    edi
     
  • 中里毅役のショーンは、中学生の時に原作コミックを読んだが、まさか自分が出演できるとは思ってもなく、嬉しく思うと。
    shawn
     
  • 藤原拓海の父親、藤原文太役のアンソニーははからずとも笑いを巻き起こす。「人間というのは、目が前についている。ということは、後ろを見ないで前を見ているんだ」と話し出し、ベテラン役者としてなんだか小難しい禅問答のようなことを言うもんだから、会場から笑い声が起こる。「そうだ、パート2も希望するよ」と。これを言いたかったのかあ。
    qiu
     
  • 藤原拓海の友人、立花樹役のチャップマンは、若い人たちと楽しくできたし、隣のアンソニーを指して先輩からも教わることが多かったと。たとえば、人間の目は前に付いているとか。ここでまたもや笑い声どっかーん。
    席順からしても、後半に座る30代の大人2名は落としどころを心得ていた。これぞ香港エンターテイナー!
    chap

    パート2を、という声も出たところで、アラン監督は次のように語った。本作品は、原作コミックの要素をまだ全部とりこめてないから、パート2製作の可能性もないわけではない。技術的な部分では、今回が精一杯だったので、新しい方法でドリフト走行を表現できるならばパート2を撮影したい、ということだった。さてさて、パート2はどうなるのかな。

    本作品は、CGなしの生のドリフト走行で撮影されているだけあって、カーアクションは本当に迫力満点。ロケ地は群馬(榛名周辺)や新潟で、特に新潟では公道を封鎖しての撮影が行われた。実写とあって、その分撮影にはいろんな苦労がつきものだったそうだ。ロケ期間も1ヶ月以上と長期にわたったため、いろんなことがあった。
    Jayは、カーレース場面での運転に苦労したそうだ。撮影で使われたハチロク(AE86)の前に取り付けられたカメラ機材を壊さないように緊張したと。
    エディソンは、日本での撮影期間中、雨が多くて撮影できない時に出かける場所がなかったことが困ったとか。ホテルにこもって、テレビを見たりご飯を食べることしかできなかったと。
    ショーンは、夏に行われた撮影なのに、革ジャンを着て涼しげな顔をしなければいけなかったことだそうだ。
    鈴木杏さんは、制服のスカート丈が短かったことをあげていたなあ。
    そして、アンソニー。私はついついその答えに笑いを求めてしまうんだが、案の定キタ! 「鈴木杏ちゃんのスカート丈が、もう少し短かったらよかったのに」、だ。
    トリをつとめるチャップマンも負けてない。「日本でのロケは大変。せっかく日本のきれいな女性がいるっていうのに、日本語ができないもんだから…」と。先輩役者たちは、どうしてもそっちの方向に話が行きがち!
    チャップマンは日本語でこうも続けた。「香港No.1スケベ」といいながら、アンソニーを指差して先輩をたてていた。

    sode1  sode2

    会見後、壇上で写真撮影となったとき、並び方ですこし手間取る場面もあったのだが、チャップマンやアンソニー、アラン監督のユーモアで場がなごんだり。香港エンターテイナーを目の当たりにできたのは嬉しかった。

    all



    『頭文字D THE MOVIE』のDATA


    ストーリー:藤原とうふ店を営む父親、藤原文太と暮らす藤原拓海。友達の立花樹の父親が経営するガソリンスタンドでアルバイトしながら、いつかは自分の車を買うことを夢見る、普通の高校生。とはいえ、拓海は中学生の頃から父親のハチロク(AE86)で峠を越えて、豆腐の配達をさせられている。水に浸かった豆腐をくずさずに、水をこぼさずに迅速で配達することを繰り返す中で、自然とドラインビング・テクニックを身につけていた。そう、父親の文太は、昔秋名の走り屋として有名な男だった。彼なりの、ドライビングテクニックの英才教育だったのだ。
    あるとき、チーム「妙義山ナイトキッズ」の中里毅がガソリンスタンドにやってきて、立花樹に勝負を挑む。樹は拓海を助手席に乗せて勝負に挑むも惨敗。しかしその後毅は峠ですごいドライビング・テクニックで走るハチロクに追い越される。
    一方で、拓海は学校のアイドル的存在の茂木なつきから海に行こうと誘われる。が、このなつき、陰では援助交際をしているのだった。
    あるとき、文太の前に、チーム「赤城レッドサンズ」の高橋涼介が現れて文太にバトルを申し込んだ。そこで文太は、拓海がデートで海に行くときに車を貸してやることと引き換えに、拓海をバトルに行かせることに。涼介の代わりにバトルをかってでた毅のR32を相手に勝利をおさめる拓海のハチロク。そんな拓海にバトルをいどむ涼介だが、拓海は興味なし。
    この一件から樹は拓海から峠の走り方を教えてもらう。このとき、チーム「エンペラー」の岩城清次にバトルをいどまれた拓海。拓海の勝ち。拓海打倒のリベンジに燃える岩城はレーサーの須藤京一にお願いして再びバトルをいどむことになる。京一のテクニックにはなかなわなかった拓海、ハチロクまでも壊れてしまう。が、文太の取り計らいで、ハチロクがチューンナップされ、パワーアップ。このハチロクで、いざ京一に再挑戦するのだが…。なつきとの恋のゆくえ、バトルの行方、高校生活最後の拓海の暑い夏がクライマックスをむかえる!


    総売上数4000万部。絶大な人気を誇るレーシングコミックの金字塔『頭文字(イニシャル)D』の世界を完全実写化! 秋名の峠をドリフト走行で攻める迫力のカーチェイスと、スピードの魔力に取り憑かれた若者たちの青春像を通じて、大ヒット香港映画『インファナルアフェア』シリーズのスタッフ&キャストが原作の魅力を最大限に追求!

    監督:アンドリュー・ラウ/アラン・マック
    出演:ジェイ・チョウ/鈴木杏/エディソン・チャン/ショーン・ユー/アンソニー・ウォン

    映画タイトル:『頭文字(イニシャル)D THE MOVIE』
    公開:9/17(土)より、シネマミラノほか全国ロードショー


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    2ページ目 ⇒⇒アンドリュー・ラウ&アラン・マック両監督のインタビュー(9/1)


    *著作権は撮影者・阿多静香及びオールアバウトに帰属します。
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