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ロンドン下町発、究極のB級グルメ(3ページ目)

今回は、究極のロンドン下町B級グルメをご紹介します。食材は、日本人にもおなじみの「ウナギ」。ベッカム夫妻もファンだという、南東ロンドンの老舗を訪ねてみました。さて、お味はいかに?!

朝霧 まや

執筆者:朝霧 まや

イギリスガイド

お肉を食べたい人には、パイ&マッシュ

パイ&マッシュ
お肉を食べたい人には、パイ&マッシュ(2.50ポンド)
最後の一品は、ウナギに負けず劣らず人気のミートパイです。フレッシュな牛ひき肉にグレイビー・ソースとスパイスを加えて、パイ生地に包んで焼いたものです。パイ生地はもちろん、隠し味のグレイビー・ソースもお店のオリジナル・レシピです。

そしてここにも登場するのが、先ほどのリカーです。 パイそのものにもシッカリ味がついているのでソースは不要と思いきや……リカーをかけたほうが、断然美味!

パイそのものの味も試してみたい人は、リカーだけ別にもらうこともできます。注文するときに、「リカーかける?(With liquor? / Wanna liquor?)」と聞かれるので、そのままかけて欲しいときには「Yes, please」、別にして欲しいときは、「Yes, but separate, please」と言えば別容器に入れてくれます。

ロンドン風ウナギはロンドン生まれじゃない?!

今でもテムズ川ではウナギが獲れるのだそうですが、通常パイ&マッシュの料理に使われるのはアイルランドやヨーロッパからの輸入ものなのだそうです。あるパイ&マッシュ屋さんの店長さんは、「ロンドンのウナギはドロ臭いから使えないんだ……」と、残念そうでした。

ヨーロッパウナギはEUで保護の対象に指定されています。稚魚の捕獲・輸出が制限されるので、ロンドンに入ってくるウナギの数も今後は減ってしまうかもしれません。

伝統的なパイ&マッシュ屋さんの数も減ってきていますから、ウナギを出すお店を探すのも難しくなってくるかもしれません。2006年には、グリニッジにあった人気の老舗、ゴッダーズ(Goddards)が閉店してしまいました。マンゼズにはぜひとも頑張ってほしいですね。

ウナギのゼリー寄せは、パイ&マッシュ屋さんの他、フード・マーケットの屋台でも見かけることがあります。もともとがファスト・フードですから、立ち食いもOKです。そんな庶民派グルメのウナギですが、ゼリー寄せは高級デパートのハロッズなどでも買えるのだそうですよ。密封されているので、日本へのお土産に、おひとついかが?!

<DATA>
Manze's (マンゼズ)
タワー・ブリッジ・ロード店 (Tower Bridgr Road) 
住所:87 Tower Bridge Road, London SE1 4TW 【地図】
営業時間:月曜11:00~14:00、火~木曜10:30~14:00、金曜10:00~14:30、土曜10:00~14:45
定休日:日曜
アクセス:タワー・ブリッジの南端から続く大通り、タワー・ブリッジ・ロードをひたすら南下して徒歩約15分

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