イギリスの首都、ロンドンの気になる治安は?

イギリスの首都ロンドンには、イギリス各地だけでなく、世界各国から多くの人が集まっています。それだけに、トラブルの種類も件数も他の地域よりは多く、注意が必要です。また、万が一の場合に備えて、テロについての知識もつけておきたいですね。

1.観光地では特に注意!

バッキンガム宮殿

バッキンガム宮殿をはじめ、観光スポットでは旅行者を狙った犯罪がおきやすくなっています

緊張感は常に持っていた方がよいのですが、特に観光地では周囲に気をつけること。バッキンガム宮殿やロンドン塔など、ロンドンを代表する観光地には旅行者が集まります。そうすれば、おのずと旅行者を狙う輩も集まりますね。景色に見とれていたり、写真撮影やお土産ショッピングに夢中になっているうちにスリにあってしまうかもしれません。貴重品はしっかり管理しましょう。

また最近は、勝手に写真を撮って売りつけるというケースも報告されています。あらかじめ注文したものではないのなら、買い取る義務はありません。はっきり「NO」と断りましょう。

 

2.蚤の市(マーケット)での注意点

ポートベローやカムデンなど、多くの人でにぎわうマーケット(蚤の市)は、雑多な感じが魅力の一つでもありますが、その分スリが活動しやすい環境でもあります。財布やカメラ、携帯電話などの貴重品は、しっかりバッグにしまって身体の前で持ち、ファスナーなどの開閉口は手で握っておくぐらいの用心でちょうどよいでしょう。

3.チューブ(地下鉄)やバスの中での注意点

ロンドンの地下鉄

地下鉄の中でも気を抜かないで!

交通機関もスリや置き引きがよくいる場所です。自分の荷物からは目を離さず、居眠りはしないこと! 乗り降りする時のどさくさに紛れて、バッグやポケットから財布を抜き取ることが多いようです。

また、夜間に乗客が少なくなると、ナイフ等の凶器で脅す強盗犯罪もあるようです。チューブなら乗客の少ない車両は避け、二階建てバスなら二階席ではなく、一階の運転手の近くに乗るなどの対策を。

 

4.夜の繁華街、注意したい地区・地域

ロンドン中心部の繁華街、ソーホー地区は、ファッショナブルなバーやクラブがある一方で、裏社会的な混沌とした雰囲気を併せ持つ独特のエリアです。にぎやかな通りなら問題ありませんが、暗い路地には入らないように気をつけましょう。

ユーロスターの発着駅となっているキングス・クロス周辺も、かつてより環境は改善されたとはいえ、夜中の一人歩きはおすすめできないエリア。エッジィなクラブやバーが集まるオールド・ストリート、ショーディッチなど東ロンドンのエリアも、治安のいいエリアとは言えません。クラビングの帰りなど深夜に行動する時は、少しお金がかかっても、正規のタクシー(ブラックキャブ)を使うと安心です。

5.覚えておきたい「テロ対応の三大原則」

ウェストミンスターブリッジ

国会議事堂とビッグベンを一望できるので、旅行者にも人気のウェストミンスターブリッジ。ここでもテロがおきました

近年のテロは予測が困難になってきていると言われていますが、標的となる場所は「人が多く集まる場所」という傾向があります。これまでロンドンでおきたテロでは、地下鉄やバスなどの交通機関、観光地や繁華街などが標的となっています。

ロンドン警察が発表している「テロ対応の三大原則」は、「逃げる(Run)」「隠れる(Hide)」「通報する(Tell)」。つまり、危険を察知したら、速やかにその場を離れて(Run)、安全な場所に隠れ(Hide)、安全が確保できたら通報(Tell)、という流れです。

ロンドン警察の方によると、爆弾系テロの場合は爆破の衝撃でガラスが割れることも多いため、隠れる場所は、ガラスから離れたほうが良いとのこと。また、着信音などが犯人に聞こえてしまわないよう、携帯電話はサイレトモードにすることも重要なのだそうです。また、警察官が到着したら、冷静に指示に従うのも重要なポイント。手を振る、急に走り出す、大声を出す等の行為は、誤って撃たれてしまう危険もあるため、絶対に禁物です。

6.渡航前の情報収集と手続き

渡航前にぜひ目を通しておきたい情報源として、外務省の海外安全ホームページや、在英日本大使館の提供している安全情報ページ(安全対策マニュアル)があります。後者は在英邦人向けの情報も入っていますが、一般旅行者にも役立つ情報が満載です。

また、いざという時に在外公館などから緊急時の情報を受け取れるように、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録しておくと安心ですね。

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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。