ロンドンにもある! 意外なB級グルメ

今回は、究極のロンドン下町B級グルメをご紹介しましょう。食材は、日本人にもおなじみの「ウナギ」です。でも……その姿はちょっと不気味?! 見かけのせいで食わず嫌いのイギリス人も結構多い、ロンドン風のウナギですが、実際のお味はいかに?!

「安い・早い・美味い」の下町グルメを試しに、ベッカム夫妻もファンだという、南東ロンドンの老舗を訪ねてみました。ディープなロンドンの味を、あなたにもおすそ分けします!

イギリス人も食わず嫌いのロンドン風ウナギ

日本人にはおなじみの魚、ウナギ。実は、イギリスでも古くからウナギが食べられていたのです。ただし、東ロンドンのテムズ川周辺という、ごくごく限られた地域で。

その昔、テムズ川ではウナギがたくさん獲れたそうです。けれど、日本のように人気があったわけではなく、ウナギを食べていたのは、テムズ川周辺に住む労働者たちだけだったよう。そんなわけで、このウナギ料理はロンドンの下町独特の味、というユニークな存在になりました。

イギリス人いわく「ヘビみたいでキモチワルイ」という見かけと、いかにも庶民の料理!といった調理法や盛り付けの大雑把さのせいか、イギリス人でも食べたことのない人が多い、ロンドン風ウナギ。いったいどんな料理なんでしょうか?

セレブも御用達の老舗で、ロンドン下町の雰囲気に浸る!

お店外観
緑色が目印、マンゼズの外観。伝統的なロンドン風ウナギが食べられる数少ないお店です
ロンドン風のウナギが食べられるのは、「パイ&マッシュ(pie and mash)=パイとマッシュポテトを出すところ」とよばれる昔ながらの大衆食堂です。残念ながら本格的なパイ&マッシュのお店は、チェーンのファスト・フード店に押されて数が減ってきています。中でもウナギを出す店はさらに少なく、ほんの数件になってしまいました。

今回は、ベッカム夫妻をはじめ、イギリス人セレブも常連という、南東ロンドンの老舗「マンゼズ(Manze's)」を訪ねてみました。

初代のミシェル・マンゼさんが第一号店のタワー・ブリッジ・ロード店を開業したのは1902年。現在はミシェルさんの3人のお孫さんたちがお店を継いでいます。

ロンドン近郊には全部で3店舗を構えていますが、いずれも中心部からはやや外れたディープな住宅地にあります。その中でも、比較的行きやすいのは、第一号店のタワー・ブリッジ・ロード店。タワー・ブリッジの南端から歩いて15分ほどのところです。

 

お店の中
昔ながらの風情を残すマンゼズの店内。ロンドン下町の雰囲気を思い切り堪能できます
店構えは、いたってシンプルで、気取ったところは全くありません。注文を受け付けるカウンターと、学食風の長テーブルに長イスがいくつかあるだけですが、昔ながらのタイル張りの壁や、ところどころが欠けた大理石のテーブル・トップがいい味を出しています。そして、壁にはお店を訪れたセレブの写真がズラリ!

お店のスタッフは、おそろいのグリーンの制服に白エプロン。お客さんはほとんど常連ばかりのようで、家族的な雰囲気です。聞こえてくる英語はもちろん、生粋の南東ロンドン独特のアクセント。これぞロンドンの下町!といった感じで、ワクワクします。

では、さっそく注文してみましょう!