★商社「五豊行」からの通常の仕入れ値 18香港ドル
★市場(街市)での販売価格 24香港ドル
★パークンショップでの販売価格 19香港ドル
●発覚!卸値が突然、大口客にだけ割引に
たった、1香港ドル(約16円)で利益がでるとは思えない。いままでは卸値は一緒だったはずなのに。この商社は、大手2社だけに子会社を経由し、大口割引を適用し約13香港ドルで卸し始めたのです。
●フェアでないとキレる肉屋さん
その動きにキレた、市場の肉屋さんたちとは、商社も交渉に応じず。結果、肉屋さんたちは、香港政府に仲裁を依頼しました。
市場(街市)が90%近い豚肉を家庭に供給しているので、スーパー同士のつぶしあいが、ひと段落したいま、この市場の客を狙おうとしていて、不公平と。
●自由経済を盾にした政府に、さらにキレて
でも、政府は自由経済の原則にのっとって仲裁をしないで様子見をすることになったのです。
こうなったら実力行使。市場の肉屋さんたちは食肉工場を自分たちの車で取り囲み、大手スーパーの食肉輸送車を包囲!
そして、抗議の意をしめすため、実力行使のあった今月は、1日だけ豚肉が市場から姿を消したのでした。その日の新聞トップニュースは、
だったのです!
●でも、とっても現実的な肉屋さん
でも、1日だけっていうのも香港的。肉屋さんたちも、自分たちがこの状況を続ける限り現金収入が入るわけがないという合理的な判断をされたのでしょう。翌日からは通常営業に戻りました。
とはいっても、大手スーパーは激安豚肉を引き続き販売中。客足が減った市場の豚肉コーナーでは非常に不満そうな顔をたくさん見受けられる日々が続いています。
そんなわけで、今回は食べ物とビジネスが密接に絡みついた、商人の都、香港らしいニュースをお届けしてみました!