アラブ随一の洗練さを誇る、レバノン料理
こんな素敵なシチュエーションのレストランもある。前菜「メッザ」が華やかにテーブルを飾る ©Ministry of Tourism's Phototheque |
食後にはアーモンドやピスタチオを使った「バクラヴァ」などのデザートを ©Ministry of Tourism's Phototheque
レバノン料理のお楽しみといえば、「メッザ」と呼ばれる前菜。トルコの「メゼ」と同義ですが、こちらもその種類の豊富さには驚かされるはず。代表的なメニューは、ヒヨコ豆にゴマペーストを加えた「ホンモス」、イタリアンパセリや挽き割り小麦(ブルグル)のサラダ「タブレ」、ナスのペースト「ババガヌーシュ」(ムタッバル)、ラムの挽肉に挽き割り小麦やタマネギを混ぜた「キベ」(クッベ)など。なかでもキベには何十種類ものバリエーションがあり、調理法によってはメインになることもあります。こうしたメッゼに合わせ、テーブルには円形の小麦パン「ホブス」(ピタパン)やオリーブオイル、ハーブなどが並べられます。
続くメインは肉または魚料理で、羊の串焼き「カバーブ」やイタリアンパセリ入りの挽肉「コフタ」がその一例。デザートにはフルーツのほか、ピスタチオやアーモンドなどが並び、食後には水タバコで一服する人もいます。ちなみに一日のメインとなる食事は昼食。しかもそのスタートは14~15時頃とかなり遅めです。