アスティから車に乗って、モンフェッラートの丘へ
冬場は霧が出るトリノ周辺 |
朝、トリノから電車に乗って、約40分のアスティ駅に到着。アスティ駅前で、チンチア・トレンキさんが、笑顔で私たち夫婦を迎えてくれました。
すぐに出発した車は、まずアスティから北へ向かい、小さなポルタコマーロ村の村落に入って行きました。
すると、なんと幸運なことに、目の前にはネッビア(霧)に包まれた幻想的な光景! ブドウ畑の丘陵の向こうにはロマネスク建築のモンテマーニョ城が見えました。かわいらしい潅木畑が続く道沿いで、「何の木?」と尋ねると、チンチアさんは「あれはピエモンテ特産のノッチョーレ(ヘーゼルナッツの一種) 後で食べましょう!」と上機嫌です。
美しい田園風景に夢中になりながら、私たちはモンフェッラート・カザレーゼの丘にあるカンティーナ「ブリッコ・モンダリーノ」に到着しました。
モンフェッラートのワイナリー Bricco Mondalinoで初試飲!
ワイナリーBricco Mondalinoにて |
当主のガウディオ・マウロ氏は、とても気さくなお人柄で、彼のワインが紹介されている日本の本を持って私たちを歓迎してくれました。
マウロ氏は、醸造設備を案内しながら、赤いイタリアンカラーのコンクリートタンクを使い続ける理由や、バルベーラ種のスタイルの違い、モンフェッラート固有の品種グリニョリーノの個性などをわかりやすく説明して下さり、私からも、日本にも甲州という固有品種があり、日本料理と相性がよいワインが作られていることを紹介。
Cinziaさんとテイスティング用のサラミ |
最後に、ステンレスタンク内で若々しく微発泡している甘口マルヴァジアを!なんと素敵なこと!素晴らしいティスティングタイムでした。
ランゲでランチ。白トリュフで乾杯!
7種類のチーズにマルメロのジャム |
ここはバローロ最高峰の地区。可愛らしい街並みの一角にある、チンチアさんおすすめのリストランテ「L'Osteria del Vignaiolo」でランチをすることに。
店内に入ると、種類豊富なチーズと白トリュフに目が釘づけ。Benvenuti (Welcome to Piemonte)!と出会いに乾杯し、洗練されたランゲの郷土料理を美味しくいただいきました。食後にいただいた7種のチーズの盛り合わせは、お皿に添えられたジャムのとても深みのある美味しさに感激。チンチアさんからマルメロのジャムCugna だと教わりました。
月曜日だというのに店内はほぼ満席。地元の方はもちろん、遠方からも車を飛ばしてくるだけの価値のある店でした。
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