骨董屋めぐりは愉しい旅の思い出に
「Marmi Line」の18世紀の大理石彫刻。持って帰るのはさすがに重い?! |
イタリアといえば、良質な大理石が採取されることで有名ですが、そんな大理石を使った美術品を扱うお店もあります。「MARMI LINE」はそんなお店のひとつ。1933年創業の老舗店で、大理石を使った彫像や家具、小物などが幅広く取り揃えられています。ローマ皇帝のカエサルやマルクス・アウレリウスの実寸胸像(どうやって計ったんでしょうね?)、黒大理石の彫刻に金細工を施した燭台、色とりどりの大理石を組み合わせたモザイクのテーブルなど、溜め息の出るような豪華な品々。重量も相当なものなので、日本まで買ってもって帰るのはなかなか難しいですが、美術館では見られない、いわゆる家や庭に飾るための「生きた美術品」を眺めてみるのも面白いでしょう。
ベネチアン・グラス専門店の「SCIAM」。こんなランプなら持って帰れそう? |
このコロナーリ通り、こういった個性的な骨董品や美術品を扱うお店のほかに、ネクタイ専門店、キッチン用品専門店などといった気軽にお買い物ができるお店もいろいろあります。さすが美術に目が高い人々が訪れるストリートだけあり、どこもなかなかの品揃え。気の利いたお土産を見つけるのにもオススメです。
「SCIAM」は、美貌のマリー嬢が経営するヴェネツィア・グラスのお店。中に入ってまず目を引くのは天井から垂れ下がる色とりどりの意匠を凝らしたランプ。他にも現代的な模様をあしらったコップ類、指輪やペンダントトップ(パーツだけでも販売)などのアクセサリー類など、小さい店ながら品揃えはとても豊富。お値段も手ごろで良心的です。
また、ヴェネチアといえば、ムラーノガラス。ムラーノガラスを使ったアクセサリーやアート作品を販売する工房&ショップ「La Fornace」など(近日アップ予定)も。
コロナーリ通りで、旅の記念になる掘り出し物が見つかる。お土産にしてもよし、写真に撮るもよし、もちろん、心にだけ納めてもよし… |
さて、そんなコロナーリ通りを歩くときは靴にご注意!なぜなら、端から端まで昔ながらのガタガタの石畳が続くから。この敷石はサンピエトリーノ(聖なる小さな石の意)と呼ばれ、サン・ピエトロ大聖堂前やローマの広場、街路などに広く敷き詰められています。もちろんそれらはこよなく美しくまた詩的ですらあるのですが、不揃いな石の道になれていない日本人にはかなり危険な存在でもあります。とくに雨の日はさらに表面がツルツルと滑りやすくなるので要注意です。
足元ばかりに気をとられず、辺りの風景を楽しみながら(安心して)お散歩するためには、履きなれた歩きやすい靴を履いていくことを強くお勧めします。これはローマのような古都を観光するための鉄則ともいえます。しかしこのように靴選びにさえ気を配っていれば、危険なはずのサンピエトリーノが、あら不思議。むしろ土踏まずなど足裏のツボを微妙に刺激して長時間歩いた足の疲れを癒すという意外な効果もたらしてくれるかもしれません。
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