ローマ/ローマの観光・美術館

ローマ美術散歩 骨董通り散策のススメ(3ページ目)

街全体が美術館といわれるローマ。ヴァチカン美術館やボルゲーゼ美術館など有名スポットはガイドブックにお任せして、ローマ在住者がオススメする「骨董ストリート」で粋な美術鑑賞を洒落込もう!

岩田 デノーラ 砂和子

執筆者:岩田 デノーラ 砂和子

イタリアガイド

コロナーリ通りでは、「上を向いて歩こう!」

photo by SAWA pasqua
ちょっとした外壁の細工にも街の歴史が見つかる。大理石に彫られた貴族の家紋?
細くて狭いコロナーリ通りの両脇は、バロック、ルネッサンス期のパラッツォ(有力者の邸宅)が延々と並んでいます。その繊細な建築様式や、暖かい色彩の壁面。修復に修復を重ねつつも、かつての趣を残した街並みは、まるで数百年時間が止まっているかのような不思議な雰囲気に包まれています。

そこにはお仕着せの美術館には収まらない、日常の中の美術品を目にすることができます。例えば、通りの角々のニッチ(壁面を方形にくぼめた部分で、彫刻などを飾ったり噴水を設けたりする)にはイエスや聖母マリア、天使などの聖像を象った絵画や彫刻。長年、風雨にさらされ、ところどころ剥離したり磨耗したりしてはいるものの、それがかえって枯淡な味わいを醸し出しているともいえるでしょう。カトリック総本山のお膝元だけあって、こうした宗教的な飾りは至るところに見つかります。

photo by SAWA pasqua
コロナーリ通りの店舗の内部。天井には古い梁が残る
またパラッツォの入り口(門)のまわりは化粧石で飾られ、その上部にはもともとの所有者の家紋を大理石に彫刻したものが掲げられていたりもしています。このような意匠をこらした家のパーツ。当時の邸宅所有者の権勢が偲ばれましょう。

この邸宅街の一階部分を占める店舗の内装も興味深い。当時の屋内の様子をそのまま残した古いアーチ型天井や梁などが残っていたりします。そして邸宅の2階より上層部分は、今も住居として使われています。当時のままの家主ではなくなっている場合がほとんどで、各階をアパルタメントに改装して使われています。こんな歴史ある家に住めるのはなかなかオツなものだな~などと、生活を感じながら歩いてみるのも楽しいものです。

次のページでは「コロナーリ通り」に集まる骨董店や美術店をのぞくほか、お買い物も愉しめる
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