教会を見学するということは……

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聖堂の平面図と注意書き。「サンピエトロ大聖堂は神聖な場所です。静粛に、教会に相応しい服装と行動を、そして記念物に触れないように」。帽子着用、三脚、携帯電話、喫煙、飲食は禁止、大型リュックや乳母車やペットは持ち込めません

まず、ただの観光スポットではなく、聖ペテロの墓を祀る教会であることを理解しましょう。その神聖な教会を観光客として訪れるわけですから、見学させていただくという気持ちを忘れずに。

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広場右のセキュリティチェック付近にある服装に関する案内板。男女とも袖なし、ひざ上丈はNGです

サンピエトロ大聖堂に限らず、教会に入場するときにはいくつか決まりごとがあります。教会、つまり神様の家に入るわけですから、まずそれにふさわしい服装が原則。冬場はそんなに問題はないですが、夏場は注意が必要です。女性のキャミソール、ミニスカート、男性のランニングやひざ上丈のショートパンツなど、入口で入場を拒否される可能性がありますので、「今日は教会見学!」という日は気を付けて服を選びましょう。

ポイントは肩やひざが出ていないこと。念のために大判のスカーフを持ち歩いていると、服装チェックが厳しかったときに便利です。もしもうっかり肌をだした格好で来てしまって、スカーフも手元にない場合は、広場付近のお土産屋さんで買うことができます。そして教会に入場する際は、帽子をとることも忘れずに。

聖堂内での写真撮影は可能、フラッシュも大丈夫です。ただ、あくまでも教会ですので、たとえば祭壇をバックにピースサインを出しながら、という記念写真的な撮影や三脚の使用は禁止です。セルフィー用の自撮り棒は、今のところ正式に禁止はされていませんが、使用を控えましょう。危険なので、クーポラではすでに使用禁止になっています。

大声を出したし、飲食をしたり、床に座り込んだりということもできません。携帯電話で話をしたり、ヘッドフォンで音楽を聴いたり、壁や柱によりかかったりすることもやめましょう。そしてモニュメントには手を触れないように。

決まり事を守れない人は、大聖堂の警備とメンテナンスをつかさどる大聖堂聖省の職員から注意を受けます。バチカン警察により聖堂の外に連れ出されることもあり得ますので、ご注意ください。

セキュリティチェックと服装チェック

解説がぞう

広場の右側の柱廊下、セキュリティチェックはイタリア警察の管轄です

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聖堂内に持ち込めないもの。刃物は没収されます。水のボトルや傘はOK

入場の際、ベルニーニの柱廊下で、イタリア警察による荷物チェックとボディチェックがあります。刃物などは持ち込めず、没収となりますので、アーミーナイフなどは持ち歩かないようにしましょう。

セキュリティチェックの要領は空港と同じです。ポケットから携帯電話やカメラなどを出して、荷物と一緒にメタルディテクターに通します。

 
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聖堂に続く階段下で服装チェックがあります。案内板には「神聖な場所に相応しい服装で」、そして携帯電話、喫煙、飲食禁止と着帽、三脚、大型リュックと乳母車、ペットの持ち込み禁止の旨が記してあります

セキュリティチェック後、さらに進むと、左側に聖堂の入り口に上る階段があります。この階段の手前でバチカン職員による服装チェックがあります。前述のようにセキュリティチェックはイタリア警察の管轄ですが、服装チェックははバチカンの管轄。つまり、さんざん並んで、セキュリティチェックを無事通過したのに、ここまで来て不適切な服装のために入場できないこともあるわけですから、事前の服装セルフチェックは念入りに、ですね。

 
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聖堂右の売店で売っているスカーフ。フランス風にfoulardと言う

万が一ここでストップがかかってしまった場合、もし同伴者がいれば、一つだけ方法があります。聖堂脇の売店で売っているスカーフを買ってきてもらうのです。店内、階段を上がってすぐ左側に、バスケットに入って売っています。ローマの名所の絵がデザインされたスカーフで3ユーロ。

 
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この奥に荷物預り所、オーディガイド受付、トイレがあります

聖堂の階段下にはトイレと荷物預り所があります。聖堂内に持ち込みが禁止されている大きな荷物やベビーカーなどを無料で預けることができます。