ローマ風「コテコテ」トラットリアの決定版!Da Oio A Casa Mia
絶品!裏メニューのGricia(グリーチャ)。モチモチのローマ伝統パスタトンナレッリと絡み合う必要以上の量の新鮮なオリーブオイルとグアンチャーレ(豚の頬肉ベーコン)、塩辛さが後を引くペコリーノチーズがたまらない |
ローマは広い。スペイン広場・コンドッティ通り界隈のブランド店が軒を連ねるマダムなローマもあれば、コロッセオやフォロロマーノが2000年のときを越え、古代ローマの息吹を今も感じさせてくれるローマもある。バチカン市国界隈のカトリックなローマもあるし、テルミニ駅の向こう側パリオリあたりのスノッブなローマもある。そんな多彩な顔も魅せるローマの街の中で、私が最も「ローマらしい」と思うエリアは、やっぱり下町地区。蔦の絡まる小さな家が並び迷路のような小道が続くトラステヴェレ、粋なローマっ子が集まるテスタッチオ、学生街のサンロレンツォ。旨いトラットリアというものは、たいていこんな下町地区に集まっているものです。
地元の人が通う店。そこは、オシャレでなくたって、最新の話題がなくたって、有名シェフがいなくたって別にいい。いつも美味しくて居心地がいいこと。毎日通いたくなるお店に求められているのはそういうこと。Da Oio a casa mia (ダ・オイオ・ア・カーザ・ミ-ア)は、珠玉のトラットリアが総集合するテスタッチオ地区の中でも旧テスタッチーナ(テスタッチオの住民)だった私もローマ人の友人たちとよく訪れる大好きな店のひとつです。
裏メニューの「グリーチャ」にってなんだ?!
残ったソースもパンにつけて・・・トラットリアのこんなゆるいマナーも楽しい |
裏メニューのGricia(グリーチャ)です。
有名ローマ料理のアマトリチャーナのトマトソースなしバージョンですが、あちこちのローマトラットリアを食べ歩いた中でも、ここのグリーチャが一番旨い!ステキ!大好き!。ローマの友人の中にも熱狂的なファン多数。「正しいアル・デンテ」に茹で上げられたトンナレッリに、グアンチャーレからの豚の脂の出汁と良質なオリーブオイルがミックスされたソースがしみ込んで・・・ああ(涎)。私はグリーチャが食べたくなると、この店に行きます。そしてパスタを食べた後も残らずパンでスカルペッタ(お皿に残ったパスタソースを食べきるトラットリアでしか許されない行為)!
⇒次のページではそしてもうひとつ。秋冬のローマ定番野菜「プンタレッレ」と気になるお店データ