一度できたら手強い静脈瘤!
ふくらはぎの裏が静脈瘤スポット! |
凸凹の正体は静脈瘤(じょうみゃくりゅう)。
さて、名前はよく聞く静脈瘤ですが、どういうもので、どうしてできてしまうのでしょう?
静脈瘤とは?
静脈瘤は、網目状に広がっている血管が、膨れて青い凸凹した筋や瘤(こぶ)となって現れてしまう状態です。男性より女性に表れやすく、血流が滞りがちな下肢(ふくらはぎあたり)に出てきます。静脈瘤自体に痛みは無いのですが、見た目が悪くなってしまうため、足を出した服装を避けるようになってしまうかもしれません。また、静脈瘤ができることによって、ますます循環が悪くなり、冷えやむくみが悪化してしまいます。そして、疲れの取れない脚が慢性化してしまうのです。
静脈瘤はどうしてできるの?
静脈瘤ができる原因は、まだハッキリわかっていません。でも、体質や生活習慣に影響されていることはわかってきました。心臓から押し出された血液は、心臓の押し出す力で手先や足先まで届けられます。一方、先端まで届いた血液は、今度はその周辺の筋肉に押し出される形で心臓に戻ります。心臓のように一気に押し出すような流れ方ではないので、静脈の血管の中には途中で血液が逆流しないための逆流防止のストッパー(弁)が所々に作られているのです。
左:正常な血管 右:緩んだ血管 |
妊娠中や分娩時に一時的にできてしまう静脈瘤は、回復可能なものもあります。しかし、日常生活の積み重ねで緩んだ血管や弁は、自分の力では治せないのです。
私たちの日常生活では、仕事で手先を動かすことは多くても、脚を動かすことは少ないですね。また、重力の影響で脚から心臓に血液を戻すには沢山のパワーが必要。そのため、静脈瘤は、手よりも脚にできやすいのです。