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百個もの馬糞うにを凝縮した塩雲丹(2ページ目)

濃厚にして奥深い大人の美味。子供にはわからない究極の酒肴 塩雲丹

執筆者:萩原 章史

そのまま、爪楊枝の先くらいを口に入れ、日本酒をぐびり

馬糞うにの塩雲丹
やはり、日本酒の酒肴としての扱いがベストです
絶対にたくさんの塩雲丹を口に入れては駄目です。生うにを食べる感覚で食べては、絶対にいけません。感覚的には 『耳かき一杯で、ぐい飲み一杯』そんな量感です。

梅干が腐らないように、塩雲丹も冷蔵でおけば痛みません。乾燥は禁物なので、密封容器に入れて、冷蔵庫で保存し、食べる分だけ、きれいな箸で取り分け、長い時間をかけて堪能するのが塩雲丹道です。
一応、保健所のご指導があるので、賞味期限は書いてありますが、この種の食品にも賞味期限をとやかく言うのは、如何なものかとも思います。きちんと保存していれば、それこそ3年でも4年でも日持ちします。

馬糞うにの塩雲丹
パスタにも合いますが、もちろん、熱々ご飯や寿司飯にもあいます
酒肴として最高ですが、ご飯や酢飯にも合います。また、お粥の味付け、日本酒などで柔らかにしてパスタの味付けに使っても美味です。
しっかりと塩味があるので、少量でも、かなりのインパクトです。

100gの塩雲丹は約100個の馬糞うに 塩雲丹の小さじ一杯で10個の馬糞うに
そんな価値観です。もちろん、そこには浜の皆さんの手塩が掛かっています。

昨今のアミノ酸系のうまみ成分たっぷりの味とは違い、シンプルにして濃厚な味です。
100gが4200円 1個の馬糞うにを潜って獲って、塩雲丹に仕込んで約42円。
これは決して高くないです。むしろ、もっと高くても良いくらいだと、私は思います。 

【取り寄せ情報】
京都丹後 海鮮の匠 魚政
担当は谷次賢也さん

【前回、ご紹介した産直品】
大間の鮪
・177kgの大間の黒鮪を堪能する
深紅の身に含蓄された上質な脂と微かな血。赤身と中トロ。脂は「さす」のではなく、「ちりばめられる」。そんな表現をしたくなる、大きな大間産の黒鮪。本鮪であるが、肌が黒いが故に、市場では黒鮪と呼ぶ。


【9月の産直品といえば、コレ!】
ビーフシチュー
・男が手間隙かける神戸ビーフのシチュー
神戸ビーフを使った、男のビーフシチュー。別に難しいことは何もない。良い肉とのんびりした時間があれば、適当に作ってもうまい。塊の神戸ビーフが迫力の逸品に変身します。

蝦蛄
・体長30センチ超 尻太蝦蛄に挑む
その殻の模様から、別名はトラ蝦蛄(しゃこ)。一般の蝦蛄の10倍ほどの巨躯。これだけ大きいと蝦蛄の概念が変わります。蒸し、揚げ、焼き、様々な調理法でいけます。今回は、パスタで!

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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