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1385年に琉球に伝わったといわれる中国原産の豚 幻の沖縄の島豚 アグー

戦後、急激に姿を消し、一時は18頭までに減少した幻の豚。コレステロールが外来種の4分の1、グルタミン酸は2.5倍です。

執筆者:萩原 章史

沖縄豚肉アグー
脂身が素晴らしいアグー カリカリも美味しい!

アグーとは?

遠い昔に中国から琉球に伝わった黒毛の豚です。顔は長く、耳はたれ、如何にも原種(猪に近い)に近い容貌の幻の豚です。原種の飼育頭数はわずかに100頭強です。長年の近親交配の影響か、発情が不安定で、1回の分娩数も平均で4頭と著しく少ないので、まさに幻の豚になっています。

何故、アグーと呼ばれるか?

正確なことはわかりませんが、粟国(アグニ)島が由来ではないかという説もあるそうです。琉球王朝時代から戦前までは、農家の庭先に当たり前のように飼育されていた島豚ですが、戦争と戦後の外来種(白豚)の導入で、一気に数を減らしてしまいました。絶滅の危機に気がついた時には、既に18頭にまで減ってしまっていました。

アグーの魅力

沖縄豚肉アグー
ロースの赤身はうまみが濃い
何と言っても赤身のうまみと脂の質の良さです。生産効率は外来のしろ豚よりもはるかに劣りますが、品質ははるかに高いです。
さらに注目なのは、その栄養的な秀逸さです。
コレステロールは外来種の4分の1、ビタミンB1や肉のうまみ成分のグルタミン酸も非常に多く、単に幻で珍しいというだけでなく、肉自体の実力がとても優れています。


次ページで、幻のアグーを堪能します>>
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