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1385年に琉球に伝わったといわれる中国原産の豚 幻の沖縄の島豚 アグー(2ページ目)

戦後、急激に姿を消し、一時は18頭までに減少した幻の豚。コレステロールが外来種の4分の1、グルタミン酸は2.5倍です。

執筆者:萩原 章史


アグーを食す

沖縄豚肉アグー
赤身の色は濃く、脂身もおいしそう
今回はロースのカットとバラのブロックを取寄せました。素材をシンプルに味わう為に石のプレートで焼き、その脂も余すことなく堪能します。

石の蓄熱力は偉大です。いったん温めると、厚い肉をおいても温度が下がりません。
先ずはロースを焼きます。焼き目がこんがりついてから、焼けた面に塩を振ります。脂が透明になり、ジュウジュウと美味そうな音を発し出します。


沖縄豚肉アグー
石の上でアグーのロースが主張してます
あたり一面に上質な脂のこげる匂いが立ち込め、猛烈な食欲がわきあがります。
塩を少しだけでも十分にうまみがあります。かえってそのまま何もしない方が肉の味が引き立ちます。脂身の感じは豚というよりも、猪の脂に近い印象です。


沖縄豚肉アグー
ばら肉こそ アグーの魅力!
次はバラです。常温に戻したばら肉は脂がとけだし、艶かしい様相を呈しています。
バラを7ミリ程度の厚さに切り、石のプレートでじりじりと焼きます。
脂がとけ、カリカリベーコンの一歩手前くらいまで焼くと、肉のうまみが凝縮されるだけでなく、香ばしさが加わり、これはもう箸が止まりません。塩だけで十分に美味しいし、逆に塩だけだから、飽きもこないで食べ続けられます。
驚くほど、アグーの脂はしつこくなく、食べても食べても、胃もたれは感じません。


沖縄豚肉アグー
脂をまとわせると、野菜も素晴らしい味に
今回は脂を堪能するために、極上の千寿葱を用意し、アグーの脂を吸わせる感じで一緒に食しました。これがまた合うのです。
唐辛子や豆腐にもアグーの脂が合います。最後はガーリックライスで締めるのも良いでしょう。アグーは 『何だ豚肉か』 と言わせない力のある素材です。

神奈川産の普通の豚肉も味比べしましたが、その違いは際立ちました。
普通の豚は味が全然しません。人間の舌は怖いです。食べ比べることで初めて、その素材の偉大さを明確に認識できます。
皆さんも是非、アグーと普通の豚肉を食べ比べてください。違いがわかるはずです。

取寄せ情報

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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