幻のマンゴー
沖縄以外にはほとんど流通しない幻品 |
沖縄や奄美の完熟マンゴー、メキシコのアップルマンゴー、タイの緑のマンゴー、フィリピンの黄色のマンゴー 等々 世界中にいろいろなマンゴーがあり、私は仕事柄、ほとんど食べつくしたと思っていましたが、まだ食べたことのないものが有りました。
レアで極上なマンゴー その名は 『キーツマンゴー』です。
皮の色が赤くなるアーウィン種の完熟マンゴー(アップルマンゴー)と比べると、キーツマンゴーを栽培している農家は極端に少ないので、沖縄以外にはほとんど流通しない、幻のマンゴーと言われています。
幻の理由
栽培自体は難しくないようですが、収穫時期が完熟マンゴーよりも遅い(8月から9月中旬)のが、栽培農家の少ない理由のひとつではないかと思います。収穫が遅いので、「本土のお中元のピーク時に出荷できない」「台風の被害を受けやすい」。この二つが大きな理由ではないかと推測します。
さらに、「皮の色が緑で見た目が良くないこと」「追熟に長時間かかるので、良く知らない消費者が食べごろを間違えて、美味しくなかったと感じる可能性が高い」。この2点もキーツマンゴーの栽培農家が少ない理由ではないかと、私は思います。
今年はマンゴーが品薄気味で、既に数少ないキーツマンゴーの販売者でも完売状態です。今回は築地の名門果実仲卸の小田政さんにお願いして、レアなキーツマンゴーを沖縄から取り寄せしました。
既に食べ頃まで追熟した状態 |
撮影を考え、かなり熟したキーツマンゴーを取り寄せました。小田政さんに伺ったところ、収穫からでは2週間前後も、常温で追熟させる必要があるそうです。
最初は白っぽいブルーム(粉)が付いた状態で収穫し、徐々に緑から黄色っぽくなってきます。イメージ的にはバナナの色の変化と同じです。
好みがあるので、一概にはいえませんが、とろけるギリギリまで追熟させるのが、一番美味しいようです。難しいのは単純に色だけでは判断できない点です。
触って手のひらの触感で感じ、においを嗅いで臭覚で感じて、食べごろを見極めるようです。その点、色は違いますが、メキシコのアップルマンゴーの追熟に似ています。
さて次は、いよいよキーツマンゴーを堪能します>>