若い気力と探究心で作られる上質のチョコレート
数々の上質のチョコレートを製造するAMEDEI社 |
兄のアレッシオが世界中から良質なカカオを買い付けし、妹のチェチリアがチョコレートマスターとして、チョコレート製造を担当することになりました。このことをチェチリアは「兄は買い付けで南半球を。私は勉強のため北半球を周ります」と冗談めいていいます。これは、互いが自分のミッションを理解して、上質のチョコレートを作ろうという気持ちが共にあることを意味していると解釈しました。
もちろんイタリアはチョコレートでも有名です。例をあげれば、カファレル、フェレッロ……と有名メーカーもあります。イタリアはヨーロッパに位置しながらも、しかも美食が集う国といわれながらも、「上質な」チョコレートについては、どうしてもフランスやベルギーが代表してしまいます。 そこでテッシエーリ兄妹は、「イタリアにも美味しく上質のチョコレートを」と、チョコレートを追求する旅を始めたのです。
チョコレートを知り尽くしたテッシエーリ兄妹 |
チョコレートの「ロマネコンティ」といわれる「チュアオ」誕生!
タブレット型は、チョコレートの本当の美味しさがわかります! |
現在、アレッシオは、その努力のかいあって、カカオマメの仕入れを、畑を持つ現地農家との直接取り引きによって行い、農家とともに良質のカカオを育てる栽培者にもなりました。伝説のカカオと呼ばれる「チュアオ」は、絶滅されたといわれる「クリオロ種」100%のポルチェラーナを使用し、イタリアでは「チョコレートのロマネコンティ」とまでいわれる程になったぐらいです。また、ポルチェラーナは、数量2万枚が限定というもの。というのも、これも全世界で絶滅に品していた最高品質という、年間3000kgしか採取できないクリオロ種のカカオ「ポルチェラーナ」だけを使用したもので、その生産とクオリティを保持するためにパッケージにはシリアルナンバーが刻印されている程です。上質の上の上質をいくチョコレートになりました。
これはイタリアグルメ業界でも大ニュースとなり、アレッシオは雑誌『GamberoRosso』 の表紙を飾ったぐらいです。このようにテッシエーリ兄妹は、イタリアから上質のチョコレートを生産することを可能にしました。それは確実に世界中に広まり、毎年ロンドンで開催されるチョコレートアワードでは、金賞、銀賞の常連となるチョコレートを生産しています。