些細なところののおもてなしもにくい!
左/フィンガーフードなども満載、中/ミニョン菓子もオシャレ! 右/チュパチュパというミニョン。中はヘーゼルナッツのクリーム。 |
日本のケーキ屋さんとは違って、ケーキを販売しているだけではありません。
リナルディーニ氏は、基本的に伝統を忘れず、きちんとカフェテリアとしての本業も忘れません。
店内にはバーカウンターもあり、アルコールも提供します。そして、アルコールには小さくつまめるフィンガーフードも数多く取り揃えています。
そして朝は早くからオープンし、イタリア人の恒例ブリオッシュとカップチーノも提供します。
もちろん朝から甘いケーキが欲しい人は、小さなケーキのスタイル(3cm程度の大きさ)のミニョン(パスティッチーニ)を頂いたり。
私は朝から写真の真中にあるお皿をどーんと頂いてしまいましたが、イタリアのお菓子独特の甘味が少なく、すんなりといただけてしまうのが感想です。
クリームひとつひとつこだわっており、リコッタチーズを使っていたものはコクがないとして、ロビオラチーズを使ってみたりと、地元イタリアの素材を使ったドルチェの数々は、次を期待させるかのように、新しい味を提案してくれました。
実はこのリナルディーニ。なんとこのカフェの前に住んでいるイタリア人の紹介。
リミニに伺った時「美味しいパスティッチェリアを探している」と聞いたら連れてきてくれました。
すると先日日本人のTVがはいって云々という。お店の人はみな「テレビを見たのか?」と聞きますが、残念ながら私は見ていませんでした。
ともあれ、リミニの人々みなが賞賛するパスティッチェリアであることは間違いないので、テレビを見なくとも、リミニで訪ねればこのリナルディーニへの満は、いくら交通案内の下手なイタリア人であろうと連れてきてくれると思います。
そして、そのカフェの目の前に住むイタリア人は、朝御飯、夕食前のアペリティーボ(食前酒)は毎日のようにリナルディーニでという。
きちんと住民を理解し、土地の風土を理解してのパスティッチェリアに、奢り高ぶる気配がないところも、リナルディーニ氏のおもてなしの精神と言えると思います。
同じくして生まれ育った土地をこよなく愛しているからなのでしょう。