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イタリアのスクールライフと食育事情(3ページ目)

わが家の娘4歳。日本の学校とイタリアの学校のダブルスクールをしています。印象に残ったことと食育事情に焦点をおきながらイタリアのスクールライフご紹介します。

沈 唱瑛

執筆者:沈 唱瑛

イタリアンの基本ガイド

パスタはおもちゃ?

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保育園の教室。左にかかっているのはお昼寝のベッド。それぞれの子供にひとつづつあります。

イタリアの保育園の場合は、基本的に縦割り学級です。
日本の場合、年齢で区切り、その年齢にあった教育方法で接します。
しかしイタリアの場合は、基本的に年齢をばらつかせるのです。
とはいえ、3歳~5歳の小学校へあがる前の子供に限りますが、各年齢をバランスよく縦割りにするのです。
大きな子供は小さな子供を面倒見たり、小さな子供は大きな子供に習ったりという。
問題が発生してもできるだけ子供達で解決するようにします。
もちろん先生は野放しにしているわけではなく、きちんと見て解決の方法を手伝ったり。

我が家の娘はやはりオリエンタルが濃いので、はじめての保育園は少しためらいを覚えましたが、イタリアの子供達は娘に興味をもち、積極的に友達になりたいというイタリア人的なアピールなどもあり友達を作ることができた娘。私も安心して娘をイタリアの保育園へ通わせることができました。
余談になりますが、子供達のうわさが親に広まり、最後に知らない御近所さんからも声をかけられるようになってしまった程、娘は有名人に!

さて、学校での勉強はもちろん、数を数えたりという勉強もしますが、基本的に教えていたのは、自由な発想。
印象的だったのは、パスタを使った工作。もちろん茹でる前。「ペンネ」を使ったネックレスを作ったり、「ファルファッレ」を使ったアートなど。

日本では、食べ物はおもちゃじゃない! と教えられたこともありましたが、このようにして直接手に触れて、形などを覚えて、それが本当は美味しいものであるということを学ばせるというのも印象的でした。
また、「おままごと」では、おもちゃの鍋に茹でる前の「フジッリ」が入っており、それでお料理のおままごとをしていることも印象的でした。
というか、実際のパスタが入っていることで、「これは食べ物である」という認識がつくので、さらに食品に対して大切に扱おうとしていました。
これもひとつの食育であると私は考えます。

では気になるイタリアの給食タイム。いったいどんなものが出るのでしょうか?

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