肉類は瓶詰めを利用
イタリアの赤ちゃんの場合、肉類は基本的に「瓶詰め」を使用します。Vasetto(ヴァゼット)と言われる形状のもので、内容はOmogenizzato(オモジェニザート:ペースト状)と言われます。料理のレシピなどでも「オモジェニザートのように~」みたいな表現が結構出てきているので、なじみのある方もいらっしゃるかもしれません。左が仔牛、右がウサギのペースト。ともにPlasmon。
なぜ肉類は瓶詰めを使用するのかというと、鮮度が良く、きちんと管理された施設で加工されているからだとか。だからお肉屋でお肉を買ってというのはあまりせず、この瓶詰めを常に利用します。こちらは基本的に「素材」扱いなので、混ざり物はなく、純粋なお肉のペーストです。
お肉の食べられる段階
5~7ヶ月 | 8ヶ月 | 9~11ヶ月 | 12ヶ月 |
うさぎ(Coniglio) 仔羊(Agnello) 七面鳥(Tacchino) |
とり肉(Pollo) 仔牛(Vitello) 牛赤身肉(Manzo) |
レバー(Fegato) | 馬(Cavallo) |
なんと赤ちゃん時代からウサギや仔羊なんてすごいメニューかもしれませんが、脂肪が少ないので子供には良いとされています。
ベーシックな離乳食レシピ
このレシピは、まずイタリア人が赤ちゃんに作る基本的なメニューです。これ一つを使いまわすと言っても過言ではないと思います。そんなレシピを御紹介します。
フォークで簡単につぶせます。 |
・タマネギやアスパラは香りがきついので赤ちゃんが嫌がるとされているので12ヶ月を過ぎてから与えます。
・できたスープは野菜のブロードとして利用できます。
・野菜は、初期の赤ちゃんには裏ごしやミキサーを使ってペースト状にして与えます(いわゆるPassato di Verdure)。
・モグモグ期になった赤ちゃんには、フォークで軽くつぶせるのでつぶして与えます。
・冷蔵庫で3日間保存できます。
・赤ちゃん用のセモリナ粉や米粉は日本では手に入らないので、「オートミール」や「おかゆフレーク」を使って混ぜ合わせていくこともできます。
充実の赤ちゃんコーナー
イタリアのスーパーマーケットでは赤ちゃんコーナーが充実。というのも、イタリアでは完全なる手作りはしないからです。先に述べたお米の粉やセモリナ粉も赤ちゃん用を買い、レシピのように作ったブロードに混ぜるだけというもの。また家庭で作るよりも瓶詰めなどを利用した方が衛生面で安全ともいわれているからです。国にもよりますが、全く家庭で作ることをせず、瓶詰めを利用するように医師から指事される国もあるようですが、日本の手作りが基本というのは珍しいようです。私も自分で子供には作りますが、その時、主人ははじめ目をまんまるくして「何を作るの?」 と。イタリアでも「いつも何をそんなに作っているの?」 と興味津々に聞かれます。でもイタリアに行けばイタリアンスタイルでスーパーを利用し、離乳食づくり。イタリアの主要離乳食メーカーはPlasmon、Dieterba、Nipiol、Milupa、他。イタリアで離乳食を作る時、スーパーに行って「Plasmon(プラスモン)」と言えば、すぐに赤ちゃんコーナーを教えてくれます。
気になるお茶はカモミール
粉末タイプのカモミールもあります。旅先では便利。 |
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