イタリア式離乳食 vol.1
イタリア離乳食の基本
Svezzamento all'Italiana
世界中で赤ちゃんは誕生し、その育まれる過程は世界共通であると思います。
生まれて間もない赤ちゃんは、自分で食事をとれず、母親からのミルクによってしばらく栄養をとり、その後、徐々に段階を通じて普通の食事へと切り替えていきます。その期間約1年3ヶ月。もちろん赤ちゃん食であるいわゆる離乳食が終わったところでも、次には幼児食時代が来ますので大人と同じものはまだまだにせよ、大人の食事に近付いていることには変わりありません。
ママがイタリアン好きなら、大切なベビーにもイタリアンを! 今回はイタリアの基本の離乳食を御紹介します。
セモリナ粉が主食
イタリアでは、日本のように「おかゆ」が存在せず、重湯から4倍粥、軟飯などのようなステップも特にありません。しかしながら、それに変わるというか赤ちゃんが主食とするものが粉末で売られており、それを使用しています。種類は3つ。Farina di Riso(お米の粉)、Semolino(セモリナ粉)、Tapioca di mais(とうもろこし粉)です。まず4ヶ月のいわゆるゴックン期はお米の粉をミルクで溶いて与えたり、野菜のブロードで溶いて与えたりします。その後のモグモグ期に入り、パスタの国イタリア人の主食セモリナ粉を食べるのです。こちらももちろん野菜のブロードやミルクと溶いたりします。
オリーブオイル&パルメザンチーズは5ヶ月からOK
日本の育児書によれば、極力油脂を避けていますが、イタリアではオリーブオイルについては早くから使っています。もちろんその時のオリーブオイルはエキストラヴァージンで鮮度の良いものです。野ざらしにして色が黄色くなってしまっているものは使ってはいけません。またカルシウム源では良質のパルメザンチーズをすりおろしで使います。こちらもセモリーノと野菜のブロードで仕立てたお皿に共に振りかけていただきます。時にはBel Paese(ベルパエーゼ)チーズを使用しても良いとか。友人のマンマはミネストローネに小さく切って溶かし入れていました。
→次はお肉の使い方と具体的なレシピのご紹介です。→