今年のさくらんぼは、とびっきり甘いらしいです。
天候にも恵まれ、たわわに実った赤い宝石が準備万端整えて、あなたのお出でをお待ちしております。東京からでしたら山形新幹線に乗って2時間50分で山形。山形駅でJR左沢線(あてらざわせん)の特別列車「さくらんぼ風っ子号」に乗り換えます。途中、松尾芭蕉が詠んだ句で有名な“五月雨を集めて速し”最上川を越えまして、両側に広がるさくらんぼ畑を眺めつつ約30分で寒河江(さがえ)に到着します。
寒河江駅前にはレンタル自転車が用意してあります(レンタル料金500円)。しばし、サイクリングを楽しんでいただきましたら、じきにお目当ての『観光さくらんぼ園』が見えてくるはずです。
さくらんぼのアーチをくぐって、さぁ!御堪能下さいませ。1時間1200円食べ放題!一番人気は甘くて濃い橙色、黄色の部分も愛らしい『佐藤錦』。二番目は若い女性に人気の、真っ赤でちょっぴり酸っぱい『高砂』。酸味と甘さが絶妙なバランスを保つさくらんぼのヒーロー「ナポレオン」。何れもカルチャーショックな美味しさです。スーパーで買うのとは、ひと味もふた味も違います。お腹いっぱい召し上がれ。
山形に住む者にとっても、さくらんぼは高級な果物です。おいしいのを食べようと思ったら、それ相応のお財布の覚悟が必要です。でも、もしもさくらんぼ農家と友好関係にある方ならば<親戚でしたら言わずもがな>、1度や2度ならずとも、恩恵に預かった経験がおありではないでしょうか。
親戚も知り合いもいない私でさえ、巡り巡って、何度か頂戴しましたもの。それもどっさり。「こんなに沢山、タダでくれなくていいから、もう少し安くしたらいいのに・・・」とため息が出る思いでした。
でも、違ってました。大盤振る舞いの真相は、それだけハジキが多いということのようです。何をもってハジキとするか?なさくらんぼは、それはもう美味の極みなのではありますが・・・。で、その美味の極みの上をゆくハジカレなかったさくらんぼ達が実ってる訳ですよ、いっぱいいっぱい。
≪寒河江の他にもさくらんぼ生産量日本一の果樹王国『東根(ひがしね)』や品質が良いと評判の『山辺(やまのべ)』、競馬の街上山(かみのやま)にはこだわりの農園 『金子農林&フルーツ』、仙台から車で1時間の温泉や将棋の駒でも有名な『天童』等があります≫
お出掛けの前にさくらんぼ会館(0237-86-1811)に予約して頂くか、JR寒河江駅みどりの窓口の方へお問い合わせ下さい。7月1日迄です。ご予約はお早めに......
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さくらんぼ狩りに行こう【日本の宿】