上野ファーム

最後にご紹介する「上野ファーム」は、ガーデニング情報誌BISESの2004年ガーデニング大賞受賞をきっかけに注目を集めたお庭で、現在は入園を有料化し『北海道ガーデン』として北海道らしいガーデニングを提唱しています。
レンガの塀とアーチ
素朴な味わいのある手作りのレンガ塀

上野ファームは、明治時代に入植した米農家。庭作りのきっかけは1983年のハーブとの出会いに遡ります。マザーズガーデンを経て、農場の魅力作りのために家族で本格的に庭作りを始めたのは2001年のこと。石積みやレンガの塀も手作りの庭です。

画像左側に見えるレンガ塀の丸窓を作るときは、漬物樽を使うなど試行錯誤したとか。
レンガ塀の内側
レンガ塀の内側には、夢のような庭が広がる

庭作りをはじめた頃は「イングリッシュガーデン」に憧れていたけれど、自分の庭を「英国風」、「イングリッシュ」と呼ぶことにどこか違和感を持っていたという上野さん。そんなとき、庭を訪れた方の『北海道らしいお庭ね』という一言にハッとさせられたと言います。それからが『北海道ガーデン』としての新たなスタートでした。
ボーダー花壇
長いアプローチの両サイドに設けられたボーダー花壇「ミラーボーダー」

ミラーボーダーを抜けると、涼しげな白樺の小道が出現します。
ボーダー花壇
春にはスイセンやチューリップが彩りを添えるという

上野ファームにはコーギー犬、ウサギ、ニワトリ、ガチョウにアヒルといった動物たちが暮らしています。でも、コーギー以外はみんなお庭を自由に歩き回っているので、出会えるかどうかは彼(彼女?)ら次第。ガイドは、残念ながらウサギとは出会えずタイムリミットに(悲)。
ニワトリ
ニワトリたちは、庭に出る虫をついばむお仕事に精を出していました

上野ファーム
青いチェアがグリーンに映える
今回のツアーでは国営公園やショップ、個人邸のお庭と見学させていただきましたが、全体の印象として感じたのは、まずは「広い」ということ。これはやはり、北海道という土地柄のせいもあるのでしょう。
その土地の広さがそこに住む人の心にも作用するのでしょうか、皆さん「他を受け入れる」という懐の深さを持っていらっしゃるように感じました。

北海道のガーデニングは、「シーズン」と呼べる期間は短いけれど、その分そこに一年分の思いの丈が込められているように思います。
また、『MyLoFE』という北海道のガーデニング情報誌が存在することも驚きでした。それが成り立つということは、それを支えるだけの底辺、つまりガーデニング人口が存在するということです。

寛大な心と、内に秘めた情熱と辛抱強さを持つ人たちに支えられた北海道のガーデニング。本当はもっともっと見たいお庭がたくさんあったのですが、二泊三日の行程では時間も限られており今回は見送り。またいつか広い北海道のお庭巡りを実現させたいと思っております!

machiの素敵な薔薇の庭
フランボワーズ
BISES
上野ファーム
MyLoFE

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。