センスアップのためのヒントをご紹介 |
ということで、センスアップのためのヒント集Vol.1は、「植物のフォルムに注目」です。園芸店に行くと、様々な植物が並んでいます。また、ちょっとご近所を見まわしてみても、いろんな木々や草花があるでしょう。ともすると、華やかに咲き誇る「花」の部分にばかり目が行きがちですが、視線をもう少しずらして注意深く観察してみると、植物の意外な姿を発見する事ができるでしょう。
植物のフォルム
植物のフォルムは、だいたい以下のように三つに大別できます。- 線を描く植物
- こんもりと丸く茂る植物
- 地面に沿って広がる植物
【線を描く植物】
すんなりとした樹形を持つ木や、長くまっすぐな葉を持つ植物など、主に縦のラインを出すのに適した植物です。フラワーアレンジメントで言うと、ラインフラワーにあたります。
例えば、ゴールドクレストなどスリムな樹形のコニファー、フェスツカやカレックスといったイネ科のグラス類、スイセンやハナショウブ、デルフィニュームなども縦にスッと伸びたフォルムが印象的な植物ですね。
枝が下垂する性質の植物も、縦のラインが強いので、ここに含まれます。
コニファー‘シルバースター’ | リボングラス |
【こんもりと丸く茂る植物】
次々と茎葉を出してこんもり茂る植物は、空間(面)を埋めてくれる植物です。フラワーアレンジメントで言うと、マスフラワーにあたります。
例えば、ラインゴールドのように丸く茂るコニファーやアジサイなどの花木、パンジーやビオラ、インパチェンスといった花々に、コリウス、ギボウシなどの葉物もこれにあたります。
ビオラで作ったハンギング | コニファー‘ラインゴールド’ |
【地面に沿って広がる植物】
茎葉が這うように広がる植物で、グランドカバーとも呼ばれます。這い性のため下に垂れさがる植物も、ここに含まれます。
例えば、アジュガ、グレコマ、ビンカ、ラミウム、リシマキア・ヌンムラリアなどがあります。
リシマキア・ヌンムラリア | コロセウムアイビー |
植物のフォルムをよく観察することで、どのように植物を組み合わせたらうまくまとまるのか、植物の美しさをより際立たせることができるのか、といったことが見えてくるでしょう。
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