土や植物のため1月にしておきたいガーデニング
草木の葉が落ちるこの季節は、庭の様子が良くわかる
一月から二月にかけては、一年でもっとも寒い季節ですね。
でも、寒いときだからこその庭仕事もあります。
時期を逃さず的確な作業を行なうことで、庭の更なるグレードアップが図れるというものです。
寒さに負けずに、頑張りましょう!
では、一月の庭仕事にはどんなものがあるのでしょう。
こうして挙げてみると、オフシーズンと思っていたのに結構作業があるものですね。
それでは次項から、具体的な作業内容を見ていきましょう。
なお、それぞれの項目に関して解説した「ガイド記事」、関連する「おすすめINDEX」へのリンクもありますので、そちらもご参照ください。
「天地返し」は、冬の寒風を利用した土作り |
冬の土作り
この作業の目的は、冬の寒さを利用して土中に潜む病原菌や害虫を殺菌・駆除することです。同時に、土中に酸素を取り入れ、土をフカフカにする役目もあります。
作業は、花壇などの場合は「天地返し」という方法で行ないます。
コンテナの土も微塵をふるい分けて寒気に晒すことで、同様の効果が得られます。
1月の草花管理
シクラメンやシンビジウム、プリムラなどの鉢花は観賞期です。ガーデンシクラメン、クリスマスローズ、葉牡丹など耐寒性のある植物は、地域によっては露地植えで管理しているかもしれませんが、露地植え、ベランダ、室内管理にかかわらず、冬の乾燥は要注意です。
通常休眠状態に入っている植物は冬の水遣りを控えますが、これら観賞期に当たっている植物には水遣りが必要です。
冬の空気は非常に乾燥しているので、水遣りを忘れて枯らしてしまわないようにしましょう。
また観賞期はまだ先ですが、チューリップなど春咲きの球根を植えたコンテナなども、時々土の乾燥状態をチェックして水遣りをしましょう。
一年でもっとも寒い季節、耐寒性がある植物であっても霜で根が持ち上がったり、寒風が直接当たったことが原因で枯らしてしまうことがあります。
植物の置き場所をチェックして、風除け、マルチング、雪折れを防ぐ支柱などの対策を講じておきましょう。
普段日が当たる窓辺などで管理している観葉植物は、夜間の温度に注意が必要です。
特にサボテンなど寒さに弱いものは、夜間の冷え込みでダメにしてしまうこともあります。
日が落ちたら段ボール箱やビニール袋を被せるなど、簡単な方法で良いので防寒に努めましょう。
なお観葉植物に関しては、冬の水遣りは控えめにします。
庭の植物の防寒チェック
降霜前の作業で適宜マルチングなどを施しているかと思いますが、風でベタ掛けの不織布が捲れていることもあるので、本格的な寒さの前に点検しておきましょう。降霜・降雪とは縁が無いように思える暖地でも、急に寒気が入って植物が一晩で枯死することもあるので、今一度、植物達の防寒チェックを。
また、降雪により庭木の枝が折れてしまう場合もあります。
本格的な「雪吊り」には及ばずとも、支柱で支えてやるだけでも被害は防げますので、こちらもチェックをしておきたいですね。
葉が落ちて、不要枝などが良くわかるようになる |
庭木の剪定・寒肥・消毒
落葉樹は植付け、剪定の適期です。徒長枝、不要枝を取り除いて、日当たりや通風が確保できるようスッキリ仕立ててあげましょう。
この時期に施す肥料を、「寒肥(かんごえ)」といいます。
施すのは、遅効性の有機質肥料です。 寒肥は、植物が活動を始める春までの間にゆっくりと分解されて、植物に吸収されやすい形になるのです。
施肥の仕方は、※根の周りに深さ20~30センチの穴を6~8箇所ほど掘り、堆肥や腐葉土、油かすなどをすきこんで、土を被せておきます。
但し、秋以降に植え付けた苗木には、寒肥は必要ありません。
※庭木の根は、枝張りとほぼ同じくらいの幅に張っていますので、これを目安にしましょう。
またこの時期は、病害虫防除の適期です。
カイガラムシや害虫の卵がついていないか、幹や枝を一つずつチェックしましょう。薬剤散布は、風の無い穏やかな日を見計らって、手早く済ませましょう。
バラは、大苗の植えつけ、移植、つるバラの枝の誘引などの作業適期です。
園芸カタログは見ているだけでも楽しいし、新品種の情報なども満載されている。 |
今年の植栽計画と、種・苗の準備
「一年の計は春(元旦)にあり」とよく言われますが、庭の場合もこの時期は落葉樹の葉が落ち、生い茂っていた宿根草の葉もなりを潜め、庭の様子が良くわかる状態です。昨年の反省を踏まえながら、今年の計画を練る絶好のチャンスです。
植栽計画には、庭の現状をまとめたシートが役立ちます。
今年取り入れてみたい植物などをピックアップし、できれば季節ごとローテーションも意識してプランを立てていきましょう。
また、春植えの球根や春蒔きの種も、植栽計画に基づいてそろそろ準備を始めておきましょう。
いまはオンラインショップの通販で種や球根、花苗、そして庭木までも購入できる時代です。
種や花苗のカタログは見ているだけでも楽しいですし、今年の庭のイメージもより鮮明になってきます。
こういったショップサイトも、今年の植栽計画に活用したいですね。
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