タイムを種から育てる
タイムの種は細かいが、発芽率は良い |
種まきは、春のお彼岸から秋のお彼岸まで、盛夏を除いて行なえます。種まき用土を入れたポリポットに、点まきかばらまきにします。光を好む性質なので、覆土はしません。種が流れないよう、発芽するまでの水遣りは腰水にします。
適宜間引きをしながら育て、草丈が5センチ程に伸びたら定植できます。以降の管理は、苗から育てる方法に準じます。
タイムの殖やし方
針金などで枝を固定し、軽く土をかけておくと根が出てくる |
この挿し木よりもっと手軽な方法として、取り木のひとつである「圧条」という方法があります。これは、長く伸びた枝を曲げて地面まで持っていき、枝の途中を軽く土に埋めておく手法で、「曲げ取り木」とも言われます。枝はそのままでは元に戻ってしまうので、土に埋めた部分をU字に曲げた針金などで留めておきましょう。やがて、土に埋めた部分から新しい根が出てきます。新芽が吹き、留めていた針金を取っても枝が持ち上がってこなければ、発根しているはずです。元の株についている枝を切り離せば、新しい株が得られますよ。
株分けは、春か秋に通常の草花と同じように扱います。また、鉢植えの根が鉢底から出ている場合、鉢いっぱいに根が回っている可能性が高いので、植え替えを兼ねて株分けをしてあげましょう。
タイムを収穫しよう!
フレッシュのまま、ブーケやリースにしても |
収穫は、お料理に使う場合はその都度つみ取ります。保存用には、梅雨前の刈り込み時に収穫し、乾燥保存させておくとよいでしょう。また、花もかわいいタイムですが、香りは開花前の方が高いので、収穫を優先するなら花は摘み取るようにします。
お料理のほかにも、刈り取った枝でリースを作ったり、ポプリとしても楽しめますので、あなたのお庭でも是非育ててみてください!