ガーデニング・園芸/植物の種類と育て方

カランコエを咲かせよう

冬の間も心を癒してくれる室内鉢物、早春から花を楽しめる鉢物も少なくありませんが、今回は育てるのも増やすのも比較的簡単な、カランコエに迫ってみましょう!

畠山 潤子

執筆者:畠山 潤子

ガーデニングガイド

カランコエって?と言う方に、まず簡単な説明を。 マダガスカル原産のベンケイソウ科多肉植物で、赤・黄・オレンジ・ピンク・白などの小花を密に咲かせます。
ガーデンショップやホームセンターなどで開花させたものが売られているのを、見かけたことがあると思います。

このカランコエ、開花したものを鉢で購入したものの次の年は咲かなかった、という経験をお持ちの方もいるのでは?
短日植物とは、一定の日照時間以下でないと花芽がつかないというもの。
方法は簡単です。
箱をはずしたら、日当たりの良い窓際でしっかり日に当てましょう。

問題はこの作業を一ヶ月ほど続ける、ということ…。ちょっと根気が要りますが、日課になってしまえば簡単な作業ですよね。
この短日処理、日の短い冬季は必要ないのでは?と思いがちですが、電気という文明の発達により、手抜きできないものとなりました。花芽が確認できるまで、頑張りましょう。
開花中の管理の仕方は、窓際で日光に良く当てること、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水をあげることです。肥料は、1000倍液肥を月に1回程度水遣り代わりに与える程度です。


さて次は、大株に育ってしまったものをリフレッシュさせる方法です。
まず、枝葉が混んでいたり伸びすぎているものを3分の2ぐらい切り詰めます。この切り詰めた枝は挿し穂に使えますから、充実した枝を選り分けておきましょう。
挿し穂は上から3~4節のところをカッターナイフなどで斜めにカット。土に埋もれてしまうような下葉は取り除きます。これを挿し芽用土か、ピートモスなどを入れた浅めの鉢に挿します。
水をたっぷり与えて…2~3週間後には発根して鉢上げできるようになります。
元の株は一回り大きい鉢にゴロ土を敷き、鉢花用土などを入れた上に根鉢を崩さないように植え替えます。管理方法は開花中と同じですが、施肥は新しい芽が出始めてからになります。短日処理は1~2ヶ月後、新しい側芽が5cmくらい伸びたら行えるようになります。

いかがですか?ちょっとした作業で長く花が楽しめるカランコエ。様々な花色を組み合わせた一鉢を作るのも面白いかもしれませんね。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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