モデルルームの家具はどこへ行くのか
モデルルームの家具はどこに行くんだろう
週末になるとモデルルームや住宅展示場は大賑わい。クリスタルにきらめくゴージャスな室内……、まるで新生活のバイブルのようです。
でも実際、引越しや新生活準備での出費がかさんだあと、モデルルームレベルのインテリアには手が届かない、そんなもどかしさを感じている方もいるのでは?
<目次>
モデルルームには総額1000万円を超えるものも⁉
こんなシャレたうちに住んでみたいなあ。(画像はイメージです。本文とは関係ありません。)
モデルルームは、インテリアコーディネータが潤沢な予算を使い、マンションのコンセプトにあったものをセンスよく選別するところ。プロの力を最大限に活かし、数年先を見越した空間に仕上げているので、モデルルームのインテリアが素敵なのは、当然のことかもしれません。
また、最近ではマンションの高級化も進み、モデルルームも目覚しく進化。「今やモデルルームは『イベント!』」と言い放つ不動産関係者もいるほど。大型マンションのモデルルームでは、100名を超えるアドバイザーや販売員を抱えるところも。モデルルームを豪華にみせるため、物件によっては、1000万円以上の家具や調度品を設えているモデルルームも出現しています。
モデルルームの豪華な家具や展示品はどうなるの?
「マンションの販売が終わると、業者はすぐにモデルルームの撤収を始めます。モデルルームは、借地あるいは、マンションの建設予定地。少しでも早く明け渡すと、莫大なコストが削減できるのです。そのことを考えると利用済みのインテリアなどは、あまり重要視されていないようです。」とは、ある不動産関係者。また、高級なマンションのモデルルームほどブランド家具を使うものの、再利用を好まない傾向にあり、思い切って処分に踏み切るとか。ますますモデルルームの展示品の行方が気になるところです。
展示品が首都圏郊外のこんなところに? |
モデルルーム展示品を扱う「お新古市場」
モデルルームのセンスいい家具を安価で提供しているのが「お新古市場」(株式会社ファーストハンド)。マンション業界における情報やネットワークを活かし、選りすぐった展示品を販売し注目されています。「今でこそ一つのビジネスモデルとして認知されてきましたが、この業務を開始した6、7年前には、『モデルのインテリアを買取るの?』と、現場で働く方には訝しげに見られていました。家具を引き取りにいったら、もう廃棄処分されていたということも。また、どうせ解体するものだからと、誰かが持って帰ってたなんてこともありました。
郊外にある250坪の倉庫には、高級家具がずらっと……。 |
モデルルームで使われていた、さりげなくセンスある小物も! |
うちは、基本的にマンションのモデルルームの展示品を中心に取り扱っています。マンションのモデルルームは展示期間も短いため、うちにとっては新しいものを状態よく仕入れることができるのです」。(株式会社ファーストハンド/高橋社長)
モデルルームの展示品だったカッシーナ、アルフレックスをわが家に
輸入物ブランド家具をあきらめかけた人も、ここなら手が届くかも。モデルルームの展示品が、この通り。蛇口も扱っています。自信のある方は、取り付けに挑戦してみては? |
デザイナー・イームズが生前一番愛したと言われる、ビトラ ラシェーズアートチェアが60%オフ! |
イタリア、B&B RADARの回転式アームチェアが40%オフ! |
システムキッチンも、思いっきりプライスダウン!
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「みなさんに楽しんでいただくための企画なので……。そうですね利益は度外視ですね(笑)」(社長談) |
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