一体どうしてくれるの! |
う、う、訴えてやる!
とんだ引越しとなったUさんは、怒りの電話をB社に入れました。「パソコンも周辺機器も、ダンボール箱もなくなっているのですよ!」しかし電話口に現れた女性事務員は落ち着いた口調で「ちょっと今担当者がいないので……、また……」と電話を切ろうとするではありませんか。「これ、犯罪ですよっ!」Uさんの声に押され、ようやく営業マンからかけ直してもらえることになりました。こんな展開を誰が予想できたでしょうか? |
これだけのお金じゃ、はっきり言って取られ損! |
弁償はたったこれだけ
業者が提示した示談金は、紛失したコンピュータ、スキャナー、ゲーム機、CD、ゲームソフトを時価に換算して算出された10万円。「時価といっても業者が算出したもの。コンピュータなんか20万円で購入してまだ6ヶ月しかたってないのですよ。それなのに業者の算出した時価はたった5万円」怒りが納まらないUさんは、弁護士に相談することにしました。しかし弁護士のアドバイスは訴訟に持ち込んだところで、やはり業者から弁償してもらえる額は10万円前後。それ以上は難しいのではというアドバイスでした。
引越し荷物はすきだらけ。信頼のおける業者にするしかなさそうです |
こんな思いをするなら、信頼できる業者を選ぶんだった
なんと利用者は弱い立場にあるのでしょう。「引越しは自分の大切な荷物を預かってもらうのだから、料金だけで決めたことを後悔しています。まさか自分がこんなトラブルに巻き込まれるとは想像もしていませんでした」紛失したコンピュータの中にはいろいろな思い出が詰まったデータも入っていました。建築模型の画像とか、論文、そしてメールなど。貴重なデータはバックアップを取っていましたが、それ以外は全部消えてしまいました。それよりもメールでのやりとりなどは、個人情報の宝庫。犯罪にでも使われでもしたら……。一層のことクラッシュしてくれた方がどれほど良かったかしれません。
「今度引越しする時?もちろん信頼のおける業者にします。料金にばかり固執した自分を反省しました」Uさんはそう語ってくれました。
いかがでしたか?こんなことが本当に起こったとは……。そもそもこの業者は連絡が取れないような作業員をどうして雇っていたのでしょうか?東京の作業員、北陸地方での作業員が一度にいなくなることなんてあるのでしょうか?こういう業者に頼まないためも、業者選びの際、引越し経験者からの口コミ情報を収集することも必要かもしれません。