いつまでこの騒音にたえる?!
せっかく念願のマンションを買ったのですから、そう簡単に手放すことはできません。ましてマンション購入後その価格は下落の一歩をたどり、売却したところで大きな損失を抱えてしまうことになります。繰り返し悩まされる騒音。しばらくの間我慢することに決めました。しかし上からの騒音に読書も、音楽も、睡眠もリラックスできる時間を全て失ってしまいました。だんだん神経も過敏になってきます。そうなると以前気にならなかったような小さい音までもが気になり始めました。二人目が生まれた!!
購入して5年。よくここまで我慢したものです。しかし上の部屋に2人目の子どもが誕生するとその物音は今までの2倍に。これでは24時間心の休まる時はありません。Mさんはとうとう心身のバランスをくずし、ささいな物音でも夜中すぐに目が覚めるほどになってしまったのです。しかし不動産不況の折、このまま住み続けるのか、売却損を覚悟で手放すか、どちらにしても喜ばしくない選択に迫られました。マンション売却損の計算
焼け石に水?といっても税還付はうれしい |
こんな苦境の中でも少し気持ちを和らげてくれたのが、「住宅ローン控除」「買い替え特例」などの税還付でした。これでふんぎりがつきました。
・「住宅ローン減税」還付請求05年(All About「賢いマンション暮らし」)
・自宅売却の損は1千万円以上!(All About「家の買い換え」)
すべてをリセット
ひとやま乗り越えたあとの爽快感!お金にはかえられない。 |
「金銭的にはとても痛い売却だったの。でもあそこにいるとイライラしてばかりで、何もやる気がおきなくなるの。それを考えれば今の静かな環境は捨てがたいわ。気持ちがおだやかになれるし、売って損した分はこれから働いて返すつもり。あそこから抜け出せたから、こんな晴れ晴れとした気持ちになれたと思うの。」
「衣食住足りて礼節を知る」という言葉もありますが、住環境が人におよぼす影響はとても大きいものだと思います。心身のバランスを崩すような近隣トラブルに巻き込まれた場合、引越しはとっておきの方法かもしれません。もちろん金銭的に痛みを伴い、理不尽な思いは残るでしょうが……。
さてみなさんはMさんの行動をどのように考えたでしょうか?
関連ガイド記事
・ワーキングマザーが引越し先に求めるモノ~引越しを決意する時(2)・隣りは何をする人ゾ?!~引越しを決意する時(3)