一人暮らし/一人暮らしの部屋探し

お部屋探しの落とし穴ランキング【後編】(3ページ目)

『お部屋探しの落とし穴ランキング【前編】』に引き続き、部屋探しの際に見落としがちなポイントをランキングでお届けします。今回はいよいよ第5位から第1位までの発表です。

河野 真希

執筆者:河野 真希

一人暮らし・簡単一汁三菜レシピガイド

第1位 集合住宅のトラブルNo.1は音の問題

寝不足
近隣からの騒音が原因で寝不足になってしまうなんて残念。音に対して繊細な人は建物の構造に注意しましょう。
● 隣の人の声がよく聞こえた。ピアノ可の物件だったから壁は厚めだったと思うが、ベランダの窓から音が。若いカップルが住んでいたので、夜遅くまでキャピキャピと…。窓の厚さや機密性もよく見ておいた方がいいと思います。(mayu・女性・一人暮らし暦3年)
● 壁が薄くて、隣の声や水を流す音が丸聞こえだった。台所でお料理をしていたら換気扇から子どもとお母さんがお風呂で歌う声が聞こえてきました。(RIKO・女性・一人暮らし暦9年)
● 下の階の住人のドアの開閉音が気になった。(えみ・女性・一人暮らし暦1年)
● 築30年以上の古いマンションで、内廊下や室内の窓枠が鉄製だったのが気に入って住み始めたが、冬場の隙間風と、風の強い日の「ガタガタガタ」に悩まされることに。(のり・男性・一人暮らし暦8年)
● 隣の声が丸聞こえ(つまりこっちも)。(ジョーカー・男性・一人暮らし暦3年)
● 思ったよりも音漏れのする造りだった。(momiji・女性・一人暮らし暦5年)


音の問題は、集合住宅でのトラブルとして本当に多く挙げられます。音は人によって感じ方が異なるもの。また、音は目に見えるものではなく、下見をしたときに隣人が普段と同じように生活をしているとも限らず、確認するのが難しいのもトラブルが起こりやすい原因です。

自分が音に対して気にしやすいタイプだと思う人は、部屋を探す段階で建物の構造に重点をおきましょう。鉄骨造や鉄筋コンクリート造のマンションの方が、音が響きにくく作られています。ただし、家賃は高め。また、住人の層なども聞いてみて、シングルであればシングル向けなど、同じような生活をする人たちが多く住んでいる方が生活音は気になりにくいでしょう。

ただし、音については、部屋探しの段階でどんなに注意を払っても、100%逃れられる保証がないのが難しいところ。例えば、今まで静かに暮らせていても隣の住人が変わってしまえば、急に音に悩まされることもあるでしょう。詳しくは、ガイド記事『騒音トラブルを避けるためには?』にありますので、ぜひ併せてご覧ください。

その他にも、こんな回答がありました!

渋滞
周辺に大きな道路が走っていると、騒音やニオイ、洗濯物の汚れなどが気になることも。渋滞する時間帯に確認してみることも必要です。
少数派の回答ですが、意外と見落とせないポイントがあるのも確かです。例えば、エアコンのニオイや収納スペースなど。ガイドの一言コメントとともにお届けします。ガイド記事『お部屋探しの落とし穴ランキング【前編】』でも、少数意見をお届けしています。

● 流しの下でゴキブリが大繁殖していました。穴という穴を塞いで、バルサンを炊きました。(犬とイタチ・男性・一人暮らし暦10年)
→ 自分の部屋をどれだけ清潔に保っても、集合住宅では他の部屋から発生してしまうと、防ぐのが難しいのが実情。部屋探しでは、飲食店が近くにないことや、共有部分が清潔な物件を選ぶようにしましょう。また、詳しい対処方法については、ガイド記事『春からが勝負!ゴキブリ撲滅作戦を決行せよ』をご覧ください。

● コンセントの位置が少ない。どうやっても家具に隠れた場所にある。(haruna・女性・一人暮らし暦10年)
→ コンセントの家具や位置は見逃しやすいけれども、生活には意外と重要なポイント。自分が生活に必要な家電がうまく使える場所にあるか、また併せてその部屋に割り当てられている電気容量も確認しておくと安心です。

● 道路に面していたため、クルマの排気ガスで洗濯物が黒くなった。(ハチ・男性・一人暮らし暦8年)
● 道路との距離。日中ではあまり気にしなかったけど、幹線道路に面していると就寝時に非常に気になってしまう。(ゆ・男性・一人暮らし暦8年)

→ 大きな道路が近くにあるのも悩みの種に。下見の時間は交通量が少なくても、朝晩は音やニオイなどに悩まされることがあります。

● トイレがくさいこと。排水溝からにおいがする。(A・女性・一人暮らし暦10ヶ月)
→ ニオイは目に見えなくとも気をつけたいところ。自分の部屋をいくら清潔に保っても、建物の配水管などが古くなっていて、そこからにおってしまうこともあります。



一人暮らしをするときに、自分の希望が100%かなえられた完璧な部屋というものはおそらく、そう簡単に見つからるものではないでしょう。

ただし、「私はお風呂が狭いのは気にならない」「防犯がしっかりしたところじゃないと安心して暮らせない」といった人それぞれの基準があります。実は、その基準を決めるのが、初めて一人暮らしをするときにはなかなか難しいところ。それを今回の記事と、ガイド記事『お部屋探しの落とし穴ランキング【前編】』と併せてご覧いただき、自分なりの部屋探しの条件としてまとめていってもらえれば幸いです。

最期になりましたが、今回アンケートにご協力いただいたみなさまには心から感謝いたします。どうもありがとうございました!

== 関連サイト ==
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