一人暮らし/一人暮らしの防犯・防災

騒音トラブルを避けるためには?

一人暮らしのトラブルとして多く挙げられるのが、音の問題。毎日不快な音を聞かされ続けていれば、ストレスがたまる一方です。部屋探しの際の注意点や、生活におけるアドバイスなどをご紹介します。

河野 真希

執筆者:河野 真希

一人暮らし・簡単一汁三菜レシピガイド

騒音
自分だけの問題ではない分、解決が難しい騒音問題。さて、どうしたらいいでしょうか。
一人暮らしのトラブルとして多く挙げられるのが、音の問題。「SUUMO 近隣トラブルに関する調査」によると、近隣の住人に対する不満の第一位が「騒音」という結果になったそうです。

毎日不快な音を聞かされ続けていれば、せっかくの楽しい一人暮らしもストレスがたまる一方です。相手があることだけに難しいことですが、少しでもトラブルをなくすために、部屋探しや生活についての工夫や方法をご紹介します。

音の大きさは、人によって感じ方が違います

音
自分にとっては気持ちのいい音楽も、他の人には不快に感じられることがあります。
よく言われることですが、音に対する感じ方は、人によって大きく違います。

音楽をかけながらでも寝られる人がいれば、ドアを開け閉めする音や階上で歩く音でも敏感に反応してしまう人もいます。また、家族とは違って、見ず知らずの人間が出す音は余計に気になったり、不快に感じたりする一方で、自分の生活音が他の人にどの程度伝わっているのかは気づきにくいものです。

これまでアパートなどの集合住宅で暮らしたことがない人は、隣人の生活音が聞こえてくる生活というのが意外と想像つきにくく、実際に住んでみてから「あまりにはっきり聞こえるからビックリした」というのもよく聞く話。特に一人暮らしの部屋は壁が薄いことが多く、足音や話し声、テレビや音楽といったごく普通の生活音まで筒抜けになってしまうことがあります。

集合住宅であれば、音をゼロにはできません

賃貸住宅
一人暮らしといえども、同じ建物内には共同で暮らしている人がいるという意識も忘れずに。
ただし、いわゆるアパートやマンションに住むのであれば、隣の音が一切聞こえない部屋というのは、まずないと考えておいた方がいいでしょう。

集合住宅では、ある程度の音が聞こえてくるのは避けられないこと。逆に考えれば、自分も気がついていないだけで、同じような音を出しているかもしれません。あまり神経質にならず、譲り合い、我慢し合うのも、時には必要。

あまりにひどいときには苦情を言わざるをえないかもしれませんが、悪気があってのことではないかもしれません。感情的になって、壁や床を叩いたりするのは、絶対にダメ。詳しい対処方法は、2ページ目でご紹介しています。

音を気にせずに暮らせる部屋探しのポイント

マンション
自分が音に敏感だと思う人は最初からマンションを探すのがおすすめ。不動産会社にも、条件としてきちんと伝えておきましょう。
自分が音に対して敏感だと思う人は、部屋探しの段階から、『音』への対策を一番の条件に挙げておくことが、トラブルを避ける近道です。

■建物の構造
音を気にしなくていいかどうかは、ここが最も重要なところ。いわゆる木造や軽量鉄骨造などのアパートよりも、鉄骨造や鉄筋コンクリート造のマンションの方が、音が響きにくく作られています。

ただし、家賃はその分高めになります。その分、ストレスのない生活ができることを考えれば安いと思えるかもしれません。

■間取り
自分の部屋だけでなく、隣の部屋の間取りも不動産会社に確認してみましょう。例えば、部屋と部屋の間に押入れやクローゼットといった収納スペースがあれば、壁一枚よりも、音が響きにくくなります。

■最上階・角部屋
音は上から下へ響くことが多いので、最上階であれば、上からの足音などに悩まされることが減ります。また、角部屋であれば、隣が片側だけになり、隣人がいない方の壁側にベッドを置けば、音で睡眠が妨げられることも減ります。

泣く赤ちゃん
ファミリー向けの物件に住めば、子供の泣き声などが聞こえることも。一人暮らしにとってはうるさいかもしれませんが、ここにまで目くじらを立てるのは…。
■住人の層
その建物の部屋がどういった世帯向けに作られたものなのかも聞いておきましょう。例えば、ファミリー向けのものであれば、子供の走る音や泣き声などは避けられないこともありますし、独身者とは生活時間帯が異なって、夜遅く帰る音などが逆に迷惑をかけることもあります。

同じような生活スタイルを持つシングル向けの部屋だけが入った建物がおすすめ。どういった人が多く住んでいるのかは、不動産会社に聞いてみると、教えてくれることもあります。

■建物全体と、その周囲の環境
下見をするときには、部屋の中だけでなく、建物全体をよく見るようにしましょう。隣の部屋の玄関周り、階段や廊下、ベランダなどに置かれたものから、どういった人が住んでいるのか、わかることがあります。あまりに共用部が散らかっているような場合は、非常識な住人が住んでいることも。

また、騒音の問題は住人だけでなく、道路や工場、繁華街など周囲の環境にもよります。夜になると、周囲の音がうるさく聞こえることもありますので、できれば昼間と夜に下見ができればベストです。

次のページでは、もう住んでしまった部屋で騒音被害に遭ってしまったときの対処方法を紹介します>>次のページへ
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