賃貸契約書と重要事項説明書を理解できましたか?
確かに難しい言葉も多く、理解しにくいものですが、その後の一人暮らし全般に大きく関わる重要なことがいくつも書かれています。例えば、家賃や更新時の手続、設備の故障・修理の対応、退去の連絡方法や原状回復、敷金返還など…。契約書に署名捺印したということは、その内容について了解したということになります。ガイド記事「敷金を取り戻すための注意点 入居前編」でも詳しくは取り上げていますが、賃貸住宅のトラブルを避けるには契約書をきちんと理解することです。
● よーく読み込んで、理解や納得ができない箇所には、疑問点を書いたポストイットを貼っておいて、不動産屋さんに行ったときに一つ一つ聞きました。わからないまま契約してしまうと、あとでコワイことになってしまうと思ったので。(satopy・35歳・女性・一人暮らし暦3年)
● 不動産会社へ契約書をFAXして、不明点を問い合わせました。そのかいあって、大家さんがいろいろと配慮してくれるように。やはり何も言わないと、特にフォローはされないようです。気がついたことはどんどん聞いてみて。(ひむか・31歳・女性・一人暮らし暦7年)
契約書に書かれているお金の項目はトラブルになりがち。あとで嫌な思いをしたくなければ、最初からよく確認を。 |
● お金が絡むところ。更新時に値上がりする場合があるから。(あいこちん・28歳・女性・一人暮らし暦8年)
● 熟読しましたが、特に退去や更新については良く確認しました。(まいまい・31歳・女性・一人暮らし暦9年)
● 修繕などはどちらが負担するか。(もも・33歳・女性・一人暮らし暦3年)
● 敷金の預り証は貰った方がいいと思います。仲介手数料・礼金・家賃は支払うものだから領収証ですが、敷金は出るときによほどのことがなければ返ってくるものなので。(睦月・31歳・女性・一人暮らし暦半年)
● 不動産会社に「ポイントは?」って聞きます。(ヨシダ・31歳・男性・一人暮らし暦7年)
やはり、お金にまつわる部分や設備の故障・修理の負担については、あとでトラブルになりやすいですので、よく確認しておくことが大事です。敷金返還については、さらに詳しく次のページでまとめてあります。
今、住んでいる部屋は満足していますか?
「満足」という回答に対して、その部屋を選んだ理由を聞いてみたところ、「駅からの距離と部屋の広さ(M・30代・女性)」「日当たりが良かった(ミナ・33歳・女性・一人暮らし暦9ヶ月)」といった点を挙げる人が多くいました。
逆に「不満」な点を聞いてみたところ、「日当たりが悪い。湿気がこもり、カビがでやすい(S・27歳・女性・一人暮らし暦9年)」「うるさい隣人は運が悪かった(HIPHOP IS ALIVE・28歳・男性・一人暮らし暦1年)」「周辺にスーパーがないのが不満(ひー・32歳・女性・一人暮らし暦5年)」といったように、実際に部屋を見たり住んでみなければわかりにくい点が多く挙げられました。
100%納得のできる部屋に巡りあうことは難しいですが、自分が生活する上で支障をきたさないだけの条件は満たしておきたいものです。そのためには、部屋探しの前に譲れない条件、反対に譲ってもいい条件を考えておくこと。条件が漠然としたままでは、自分が探しにくいだけでなく、不動産会社としても合う部屋を紹介しにくくなります。また、下見のときには、間取図や写真だけではわからないところを重点的に確認しておくことが失敗の少ない部屋探しにつながりそうです。
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