部屋
トラブルの話を耳にすることも多いため、何かと不安な敷金のこと。できるだけ多く取り戻すための注意点を解説します。
毎年1~3月は就職・進学・転勤に伴い、新しく部屋を借りたり、引っ越したりする人が多い時期です。

部屋を出るとき、借りるとき、何かと不安になるのが『敷金』のこと。「敷金が返ってこない」「自分が使った以上のお金を請求された」などといった話が依然として多く聞かれます。このようなトラブルを避けるためは、部屋を出るときだけでなく、入居する前からの行動も、実は大事なのです。

そこで今回は敷金を取り戻すためのポイントを解説。これから部屋を借りる人は、ぜひ心がけてみてください。なお、敷金返還問題についてのガイド記事は「敷金返還問題を考える」にまとめてありますので、併せてご覧いただくと、さらに理解ができると思います。

初めて部屋を借りる人に役立つ部屋探しのノウハウについては、「一人暮らしの部屋探しのコツ」シリーズをご覧ください。

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■ 著名捺印ちょっと待って。契約書はちゃんと理解した?
■ 部屋の汚れや傷などは家主・不動産会社と一緒にチェック
■ 部屋の手入れをするのは、借り主の義務です!


署名捺印ちょっと待って。契約書はちゃんと理解した?

署名捺印
契約書に署名捺印した時点で、あなたはそこに書かれた内容を認めたことになります。
部屋を借りるときには、不動産会社から重要事項説明説明があり、その内容に合意をしたとして、契約書に署名捺印を行います(詳しくは「賃貸契約の流れと注意点を知ろう」をご覧ください)。ただし、中には、その場の雰囲気や難しい言葉に緊張してしまい、内容を理解せず、言われるがままに署名捺印してしまうという人も。これがトラブルの原因になります。

賃貸契約書(または重要事項説明書)には、敷金についての取り決めに関する項目が書かれています。例えば、「退去時のクリーニング代5万円は借主の負担」という記載があった場合、それが明らかに高額で認められないものであっても、署名捺印した以上は内容に了承したということを示します。きちんと読みもせず、理解もせずに契約をしたとしたら、それがどんなに暴利な契約内容だったとしても、借主にも明らかに責任の一端があるという自覚は持っておいた方がいいでしょう。(※ クリーニング代について借主負担となるかどうか、実際の司法判断は、そのケースによってわかれます)

また、トラブルとなった場合、小額裁判などで司法判断にゆだねることもできますが、その時間や手間、また場合によっては費用等の負担は決して楽なものではありません。(詳しくは、「これはどうなの? 敷金返還問題」をご覧ください)

トラブルを避けるためには、事前に契約書や重要事項説明書のコピーをもらっておき、内容を確認しておくこと。両親や、法律・不動産に詳しい友人・知人がいれば、一緒に見てもらうのもひとつの手です。

疑問・不安があれば、署名捺印前にきちんと聞き、どうしても納得がいかない内容は削除を求めるようにしましょう。その相談にも一切応じないような不動産会社であれば、契約しないというのも今後のためかもしれません。

次のページでは、部屋を借りる前にチェックしたいことと、入居中の心得をお届けします。>>次のページへ