部屋を出るときの注意次第で、敷金が戻ってくるかが大きく違うことも。引っ越す前にぜひご一読ください。 |
そこで今回は、ガイド記事「敷金を取り戻すための注意点 入居前編」に引き続き、退去時の注意点をお届けします。「おや?」と思ったときに注意したいこと。ご一読いただければ、気がつくきっかけになると思います。
また、敷金返還問題についてのその他ガイド記事は「敷金返還問題を考える」にまとめてありますので、併せてご覧いただくと、さらに理解を深めていただけると思います。
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■ 入居中の故障は放っておかずに、すぐに報告
■ お世話になった部屋に感謝の意味もこめて、大掃除を
■ 明け渡し時の点検は立会いのもとで
■ 見積書・同意書などへのサインは必ず納得してから
■ 精算が終わるまでは、気を抜かない
■ [投稿受付]敷金の返還について、トラブルになったことはありますか?
入居中の故障は放っておかずに、すぐに報告
エアコンは元々ついているものであっても、掃除をせずにフィルターを詰まらせて故障させたら、それは借り主の責任。掃除はまめにしましょう。 |
一般的に風呂釜や給湯器、エアコンなど、最初から部屋についていたものの通常使用による故障であれば、家主の負担で修理をしてもらえます。ただし、放っておいたことで、修理できるものも修理できなくなったとしたら、退去時にその分を敷金から請求されても仕方がありません。
自分で勝手に修理を依頼したりせず、必ず大家さんや管理会社に連絡をすること。連絡先は契約書に記載されていることが多いので、確認してみてください。家主側で修理を依頼するか、自分で依頼した額を請求するかなどの対応はまちまちなので、判断を仰いでください。状況によって修理が不要と判断された場合も、退去時に費用を請求されないように、その箇所の写真を撮り、日時と状況を記録しておくと、安心です。
また、例えば元々湿気が多い部屋で、注意を払って換気や掃除をしてもカビが発生してしまうようなとき。それを放置したことで、普通の清掃では落とせなくなったような場合は、「敷金を取り戻すための注意点 入居前編」で紹介したように、「善管注意義務」を怠ったことによる借り主の責任となります。立地や建物に原因があるケースでも、必ず大家さんに連絡をしておきましょう。
お世話になった部屋に感謝の意味もこめて、大掃除を
退去の前には掃除をしっかりと。特に、水周りは敷金の戻る額も左右しますので、念入りに。 |
家具を置いたことによる床のへこみや日焼けによる壁の変色などは気にする必要はありませんが、キッチン・バストイレなどの水周りの水あかやカビ、シミは念入りに。
タバコはできれば普段から換気扇の下やベランダなどで吸うように心がけ、クロスを汚さないようにしておくことをおすすめします。張替えが必要なほどに汚しているとなれば、費用の一部は負担しなければなりません。
次のページでは、部屋を明け渡すときの注意点。こんなことに気をつけておけば、トラブルも避けられます。>>次のページへ