湿気とニオイを防ぐ部屋干しのコツ
洗濯物を清潔に気持ちよく仕上げるためには、ていねいに洗って、洗い終わったらすばやく広げ、なるべく早く乾かすのがポイントです。特に部屋干しする機会が多くなる梅雨時は、次のような点に注意してみましょう。■丁寧に洗濯をする
一日着るだけで、汗や皮脂など洋服には汚れがいっぱい。しっかり落としましょう
・除菌力を高める
通常の洗剤に酵素系漂白剤を加えたり、すすぎの段階で少量の酢を混ぜたりすると、除菌の効果が高まります。においの原因となるたんぱく質を落とす力を高めた部屋干し用洗剤を使用するのもおすすめです。
・洗濯機の容量、洗剤の量は指示通りに守る
洗濯機の定められた容量以上のものを入れて洗っている場合、汚れの落ちる力が弱まります。また、洗剤は入れれば入れるほど、汚れがよく落ちるわけではないことに注意。むしろ溶け残った洗剤が衣類や洗濯機に付着し、雑菌やカビとなってニオイのもととなったり、さらにはアレルギーの原因となることもあります。指示をきちんと守りましょう。
・風呂の残り湯は使用しない
節水にはつながりますが、残り湯には雑菌も多いです。洗濯に使うと、衣類にも雑菌が移りやすくなります。ニオイが気になる部屋干しのときは、残り湯を使わないのがベター。
■洗濯物をすばやく乾かす
薄いもの、小さなものは、干さずにアイロンをかけてしまうと、すぐに乾かせます
・できるだけ広いスペースに広げて干す
狭い一人暮らしの部屋では難しい場合もありますが、できるだけ広いスペースに間隔を空けて干しましょう。カーテンレールに干す人もいますが、カーテンは意外と汚れており、ニオイやカビの原因にもなりますので止めましょう。窓や壁沿いも衣類に汚れがうつりやすいことや、空気が動きにくいことがあるので、おすすめできません。
・空気が洗濯物の間を通るように干す
長いものと短いもの、厚いものと薄いものなど、交互になるように干すと、空気がその間を通りやすくなり、乾きが早くなります。また、厚みのある服は厚みのあるハンガーを使って、前身頃と後身頃をつかないようにするなど、できるだけ生地同士がくっつかないように気をつけましょう。ジーパンなどのパンツ類は筒干しに、バスタオルなどの大きなものは蛇腹干しにすると、よく乾きます。
・換気をよくする
部屋干しの際はドアを開け、換気扇やエアコン、扇風機、除湿機などを使って、部屋の換気をよくしましょう。湿った空気と乾燥した空気を入れ換えることで、室内でも早く乾かすことができます。雨の日でも風があるときは、部屋に降り込まない程度で窓を開け、通気するのもよいでしょう。また、扇風機などで風を作る場合、洗濯物は風の流れに対して、平行に干すようにすると、洗濯物の間を風が抜けるため、乾きやすくなります。
・アイロンを利用する
薄手の衣類はアイロンを使って乾かしてしまうというのもおすすめです。干すスペースも取らずに済みます。
・お風呂場に干す
部屋干しに利用したい場所は浴室です。換気扇があるため、湿気を追い出しやすく、また濡れることを前提とした場所なので、壁や床、じゅうたんなどを湿気によって傷める心配がありません。物干し竿代わりになる突っ張り棒などを用意してみましょう。また、風の通りがよい廊下もおすすめです。
■洗濯機を清潔に保つ
洗濯待ちの時点で、嫌なニオイをさせていませんか。ランドリーボックスは必須です
・汚れた衣類を洗濯機の中に入れておかない
洗濯する前の汚れた衣類を洗濯機の中で保管している人がいますが、適度な湿気のある密閉された洗濯機の中はカビや雑菌の宝庫です。衣類に雑菌を移してしまうのと同時に、汗や皮脂などの衣類からの汚れがさらに洗濯機の中のカビや雑菌の栄養になってしまいます。汚れた洗濯物はできるだけ早く洗い、しばらく置いておく場合も通気性の良いランドリーボックスなどに入れておきましょう。
・洗濯後は洗濯槽のふたを開けておく
洗濯が終わったあとは洗濯槽のふたは開けておき、中を乾燥させるようにすると、カビや雑菌を減らすことができます。
・洗濯機の中を掃除する
→詳しくは、次のページをご覧ください。
次は、定期的にやっておきたい洗濯槽を掃除する方法を紹介します>>