年賀状のルール・基本マナーとは？
マナーや基本ルールをおさえて、思いやりのある年賀状を
年賀状を作成する時に気をつける、基本のマナーや書き方ルールをご紹介します。
親しい人には、この基本ルールを踏まえた上で、文面やイラストなど自由に作成しても差し障りありませんが、独りよがりにならないように気をつけてくださいね。
＜目次＞
年賀状の書き方ルール1.文面（裏書き）の基本フォーマットを守る
年賀状の文面は、賀詞・挨拶・日付が基本フォーマット
「あけましておめでとうございます」「謹賀新年」などの言葉が「賀詞」。年賀状では、この賀詞を最初に書きます。
■ 挨拶やお礼などの謝辞
相手の幸福を祈り、変わらぬ友誼を願うことばを記します。相手が不快に感じるフレーズはできるだけ書かないように。
「昨年は体調を壊して……。」など書かれても、送られた方は、新年早々暗い気分になります。できるだけ楽しい話題を心がけること。
※忌み言葉
「去る」「失う」「滅びる」「絶望」などはNGワード。「去年」は避けて「昨年」「旧年」を使うこと。
■ 日付
「一月元旦」「一月一日元旦」は重複表現。元旦とは新年の最初の朝という意味ですので、「元旦」と書くだけでOK。「令和○○年 元旦」「○○○○年 元旦」と書くのが正しい使い方。同じように「新年あけましておめでとうございます」も「新年おめでとうございます」とします。
年賀状の書き方ルール2.宛名（表書き）のルールを守る
縦書きの場合の番地や部屋番号は、原則として漢数字(番地が15なら「一五」を「十五」、12なら「一二」を「十二」)。宛名には必ず敬称をつけます。■敬称のつけ方
一般的に、個人宛ては「様」。連名は「中山 みゆき様・紗希様」。「中山家御一同様」。会社、団体は「御中」。
組織の個人に宛てる場合は、部署名を右肩に、役職名を名前の上に小さく、個人名に「様」とします。役職名には敬称はつけませんので「○○社長様」とはぜず、「社長 ○○様」。
＜例＞○○株式会社 ○○部 部長 中山みゆき様
医師、恩師などに宛てる場合は名前に「先生」。ただし一個人として出す場合は、「様」でもOKです。
「殿」は、年賀状では一般的ではありませんので「様」を用います。
年賀状の書き方ルール3.すぐに返事をすること
届いてからすぐに返礼を出します。元旦に出す場合は、日付は元旦に。2日以降の場合は、投稿日の日付にします。ビジネス年賀状は、賀詞や挨拶マナーを知りきちんとを使い分けを
上司ら目上の人や取引先、会社関係の人に使っていい賀詞やNGマナーを押させておこう
子供や家族など写真入りの年賀状は、ビジネス相手には出さない方が無難。ビジネス用、家族用と2種類を用意しておくとよいでしょう。ただし、ビジネス関係でも家族ぐるみのお付き合いならOK。日頃、どの程度のお付き合いをしているか判断して出すように。
■ 一文字や二文字の賀詞は目上の方にはNG！
「賀正」は「正月を祝う」という意味。簡略化した表現なので改まった相手、特に目上の方には避けたほうが無難です。「寿」「福」「迎春」「賀春」「頌春」なども同じ。
友人・知人・同僚への年賀状ルールは？
目上、目下関係なく、使える年賀状の賀詞を知っておこう
■ 目上、目下関係なく、もっともポピュラーなもの
「謹賀新年」 「あけましておめでとうございます」 「Happy New Year!」
年賀状の格を上げるマナー
ネットで知り合った友人やいつもメールでやり取りしている方には、年賀メールでもOK
パソコンソフトを利用して作成されている方、手書きの部分は残さないで、すべて印刷していませんか？だとしたらやめましょう。少しでも手書きの部分があると人間味が感じられ、何よりもうれしいもの。めんどうでも、そのひと手間が、あなたの品格UPに繋がるのです。
手書きの部分は、プライベートなことは親しい友人に書いてもOK。しかし仕事のことについては、触れないほうが無難でしょう。
■ あいさつの内容は、誰に読まれてもOKなもの
たとえば、婚前旅行で楽しかった思い出など、恋人に出す場合、その家族に年賀状の内容を読まれても大丈夫な内容でOKかどうか、気遣いも大切です。
■ 年賀状を書かない主義。届いた場合どうする？
届いたら返事を返すのがマナーというものです。頂いた年賀状には、ハガキで返事を出しましょう。
「早々にありがとうございます」とひと言書き添えることを忘れずに、できるだけ早く返事を返すようにします。親しい友人の場合は、メールや電話でもOKです。
■ うっかり年賀状の返事を忘れた場合
7日(松の内)までに間に合わなければ「寒中見舞い」として出します。また、喪中ハガキを出していない相手から年賀状が届いた場合にも、寒中見舞いで返事を出すとよいでしょう。立春も過ぎてしまったら「余寒見舞い」として出して下さい。
