今回はビジネスにもプライベートにも押さえておきたい基本マナーとコツをご紹介したいと思います。
年賀状はビジネス上の上司か友人かで挨拶分を変える
相手や関係によって賀詞やあいさつ文などを使い分けることが基本のコツ。「謹んで年頭のご祝詞を申し上げます」
「謹んで年始のご挨拶を申し述べます」
「謹んで新春のご祝詞を申し上げます」
「新春のお喜びを申し上げます」
「謹賀新年」「恭賀新年」など4文字賀詞
「あけましておめでとう(ございます)」
「新年おめでとうございます」
「新春のお喜びを申し上げます」
「寿」「福」
「賀春」「賀正」「迎春」
「Happy New Year!」
子供や家族など写真入りの年賀状は、ビジネス相手には出さない方が無難。ビジネス用、家族用と2種類を用意しておくとよいでしょう。ただし、ビジネス関係でも家族ぐるみのお付き合いならOK。日頃、どの程度のお付き合いをしているか判断して出すように。
「賀正」は「正月を祝う」という意味。簡略化した表現なので改まった相手、特に目上の方には避けたほうが無難です。「寿」「福」「迎春」「賀春」「頌春」なども同じ。
■目上、目下関係なく、もっともポピュラーなもの
「謹賀新年」
「あけましておめでとうございます」
「Happy New Year!」。
マナー違反にならない為に気をつける言葉
■忌み言葉に気をつける相手が不快に感じるフレーズはできるだけ書かないように。「昨年は体調を壊して…」など書かれても送られた方は、新年早々暗い気分になります。できるだけ楽しい話題を心がけること。
※忌み言葉
「去る」「失う」「滅びる」「絶望」などはNGワード。
「去年」は避けて「昨年」「旧年」を使うこと。
■文末に書き入れるNGワード
「一月元旦」「一月一日元旦」は重複表現。元旦とは新年の最初の朝という意味ですので、「元旦」と書くだけでOK。「平成○○年 元旦」「○○○○年 元旦]と書くのが正しい使い方。同じように「新年あけましておめでとうございます」も「新年おめでとうございます」とします。
■お歳暮のお礼を年賀状に書かない
よく年賀状でお礼の気持ちをつけ加えて書かれるハガキを見ますが、これマナー違反です!
「昨年はお歳暮を頂きありがとうございました」
頂いたらすぐにお礼の気持ちを伝えるのが鉄則。
最近は電話やメールでお礼をすませてしまう場合も多いようですが、できればハガキなどでお礼状を出すほうが相手の好意に感謝している気持ちがより伝わりやすく相手にも丁寧な印象を与えます。
年賀状には近況報告はしても昨年のお歳暮のお礼を書くなんて、とんでもないこと。ついうっかりは、品格が下がってしまいます。
格を上げるポイントマナー
■手書きのごあいさつ パソコンソフトを利用して作成されている方、手書きの部分は残さないで、すべて印刷していませんか?だとしたらやめましょう。少しでも手書きの部分があると人間味が感じられ、何よりもうれしいもの。めんどうでも、そのひと手間が、あなたの品格UPに繋がるのです。手書きのところですが、プライベートなことは親しい友人に書いてもOK。しかし仕事のことについては、触れないほうがよいでしょう。
■あいさつの内容は、誰に読まれてもOKなもの
たとえば、婚前旅行で楽しかった思い出など、恋人に出す場合、その家族に年賀状の内容を読まれても大丈夫な内容でOKかどうか、気遣いも大切。
■年賀状を書かない主義。届いた場合どうする?
届いたら返事を返すのがマナーというもの。頂いた年賀状には、やはりハガキで返事を出しましょう。その場合「早々にありがとうございます」とひと言、書き添えることを忘れずにできるだけ早く返事を返すようにします。また親しい友人の場合は、メールや電話でもOK。
■うっかり年賀状の返事を忘れた場合
7日(松の内)までに間に合わなければ「寒中見舞い」として出します。また喪中ハガキを出していない相手から年賀状が届いた場合にも寒中見舞いで返事を出すとよいでしょう。立春(2008年度は2月4日)も過ぎてしまったら「余寒見舞い」として出すように。
詳しい記事はこちら↓
寒中見舞いを出す時期はいつからいつまで?書き方の例文やマナー
余寒見舞いの文例と書き方のコツ!日付や送り方マナー、寒中との違い
年賀状は年に一度のごあいさつ。「今年もよろしくお願いします」と言う気持ちを相手に伝え、また相手の「幸せを祈る」のが年賀状の本来の意味。年賀メールに比べると、丁寧で正式な印象を与えます。
かといって年賀メールも便利なツール。ビジネスでもうまく活用して、年賀状と、出す相手によって使い分けることを是非オススメします。
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