「お気を落とされませんように」の使い方は? お悔みの挨拶&マナー
お悔みの挨拶・言葉とは、訃報をいただいたときや、弔問、通夜・告別式・お葬式などの際に、故人を悼み悲しむ気持ちを遺族に述べる言葉です。長々と話さず、簡潔な挨拶が無難です。場面や個人との関係性によって言い方を使い分けましょう。今回は、遺族や受付の人を勇気付けるお悔やみの言葉をそれぞれのシーン別にまとめてみました。
<目次>
お悔みの挨拶・言葉:一般的な例
- 「このたびはご愁傷さまです」
- 「心からお悔やみ申し上げます」
- 「胸中お察しいたします」
- 「このたびはとんだことで……」
- 「あまりに突然のことで信じられません。どうぞお気を落とされませんように」
- 「急なお知らせで、慰めの言葉もございません。どうかお力を落とされませんように」
お悔みの挨拶・言葉:一般的な忌み言葉
忌み言葉とは、お悔やみの挨拶・言葉、弔電などで使わない方がよいとされる言葉です。- 重ねる・かさねがさね・再三・くれぐれも(不幸が重なることを連想するため)
- また・たびたび・しばしば・返す返す(不幸が再び来ることを連想するため)
- 九、四(苦や死を連想するため)
加えて「死ぬ」「死亡」「生きる」「生存」などの直接的な表現も控えましょう。「死亡」は「ご逝去(ごせいきょ)」、「ご生存中」は「ご生前」、「生きているころ」は「お元気なころ」などと言い換えます。
お悔みの挨拶・言葉:キリスト教での一般的な例
キリスト教では、人の死は終わりでなく神の元に召されることと考え、葬儀は神に対する感謝、故人を懐かしむ儀式。「安らかなお眠りをお祈り申し上げます」という言い方が一般的です。関連記事:神式・キリスト教のお参りの仕方
お悔みの挨拶・言葉:通夜・告別式の受付での例
- 「ご焼香をあげさせていただきたく、うかがいました」
- 「……お参りさせていただきます(記帳がすんでから)」
- 「どうぞお供えしてください(香典袋を出すとき)」
お悔みの挨拶・言葉:通夜・葬式に出席できない場合例
- 「出張予定があり、お通夜(葬儀)にはお伺いすることができません。戻りましたらあらためてお参りさせていただきます」
- 「明日の葬儀には出席できませんので、どうぞ失礼をお許しください」
※出張や海外勤務、やむをえない事情で出席できない場合は、できるだけ早く弔電を打ちます。
関連記事:通夜・葬儀に参列できないなら電報・代理人
お悔みの挨拶・言葉:訃報を後で知り、お悔やみが遅れた場合の例
訃報を後で知った場合などは、弔問の代わりとなるお悔やみの手紙をすぐにしたためるのがマナー。また告別式が終わった後でも喪家の都合を聞いて弔問してあげてください。- 「私が不幸を知ったのは、つい先日のことで、ご葬儀に参列できませんでした。おわびいたします」
- 「家族で家を留守にしていましたので、参列できませんでした。今日は是非ご霊前にお線香を上げさせていただきたく存じます」
関連記事:弔電のポイント
お悔みの挨拶・言葉:病死の場合の例
- 「このたびは、誠にご愁傷さまでした。ご療養が長く続いたと伺いましたが、ご家族の皆様のご苦労も大変だったことでしょう」
- 「どうかご看病疲れの出ませぬように」
- 「ご入院中はお見舞いにも伺わずに失礼いたしました」
- 「ご家族の方々の看病のかいもなくお亡くなられ、皆様のお悲しみをお察しいたします」
お悔みの挨拶・言葉:事故死の場合の例
- 「あまりに突然のことで、なんと申し上げてよいものかわかりません。お悔やみ申し上げます」
- 「急な知らせをいただき、本当に信じられない思いです」
- 「皆様のご心中、お察し申し上げます」
- 「このたびは、思いもかけぬことで、なんと申し上げてよいやら、お慰めの言葉もありません」
- 「何か私でお役に立つことがあれば、お申し付けください」
お悔みの挨拶・言葉:会社の同僚・上司の場合の例
- 「会社の同僚の○○ですが、このたびはほんとうに突然のことで、さぞやお力落としのことと存じます。人望のある方だっただけに社内でも皆悲しんでおります」
- 「課長は誰にでもあたたかいお心遣いをくださって、ひとかたならぬお世話になっておりました。今日は少しでもお役に立ちたいと思い駆けつけてまいりました。ご遠慮なく申しつけてください」
悲しみの中にいる遺族にお悔やみの挨拶を言うのは、本当にむずかしいものです。どう励ましてあげたらいいものか悩むところですが、たとえ言葉にならなくても思いがあれば、相手にじゅうぶん気持ちは伝わるはずです。それぞれケース別のお悔やみの挨拶をご参考までにどうぞ!
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