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里親になることについて(3ページ目)

里親になったことのある人は少なくないと思います。でも、里親になることについて疑問を持っている人もいるでしょう。ウサギの里親になった飼い主さんからお話を伺いつつ、里親になることについて考えてみましょう。

執筆者:村田 亜衣

里親になることを選ぶ理由

文鳥のぷりんちゅん
右側の子が片足のない文鳥のぷりんちゅんです。片足がないことは、言われなければ気が付かない人もいることでしょう。
kaorukoさんは、これまでペットと暮らしてきた中で考えさせられることがあったようです。考えさせられたきっかけは文鳥さんだったそうです。

たまたま寄ったペットショップで片足の無い文鳥を見つけてしまったkaorukoさんは、衝撃を受けつつも、その子を購入しました。そのときに、ペットショップの人から別の文鳥をもらってもらえないかと聞かれたそうです。この子はペットショップで展示されてはおらず、スタッフルームにいたそうです。「荒鳥」と呼ばれることもある落ち着きの少ない文鳥だったために、展示されずにいた子だったようです。

この2羽の文鳥を飼ったのをきっかけに、kaorukoさんはペットを購入することについて考えたそうです。「ペットショップで購入するのはいいかもしれない。だけど、毎日処分されている犬や猫がいる。小鳥だってご飯をあげなければ2日で死んでしまう。咬むからと手放されてしまうウサギがいる。彼氏と別れたからとペットを手放す方がいる。赤ちゃんができたからとペットを手放す方がいる。。。

人間の身勝手さというか、ペットの悲しい現実というか、そういったものを飼っているペットを通して知り、考えるようになったのだと思います。そして、kaorukoさんは思ったそうです。「これからうちに来る子は、小動物であれば、里親募集掲示板から探そう」と。

kaorukoさんだけでなく、里親になった経験のある人ならば、きっと同じようなことを考えたことがあるでしょう。ペットの種類を問わず、里親になったことのある人は、次にペットを迎えようと考えるときに里親になることを検討するようです。それはきっと、kaorukoさんと同じような思いからではないかと思います。

-> kaorukoさんの飼っているペット、これまで飼ってきた子たちは、アルバムで紹介されています。

手放さざるを得ないこともある

ペットを飼うならば、終生飼養(ペットが亡くなるまで飼うこと)が原則です。でも、飼い続けることができない場合というのもあります。

たとえば、家族にペットに対して重度のアレルギーを持つ者がいたり、救急車で運ばれるくらいに重症な喘息発作を起こす者がいたりした場合、それでもペットを飼い続けろとは誰も言えないでしょう。「終生飼養」といっても、家族の健康を害しながらペットを飼うことはいいことではありません。軽度な症状や自分だけに影響が出ているならば努力をすることを検討できると思います。でも、自分以外の家族が影響を受けている場合などは、手放すことを検討しなければならいことがあるように思います。

ペットを手放そうとしている人の中には、無責任な繁殖により手放すことを選んだ人や、なぜかいきなりペットの世話が大変になったらしい人など、手放す理由に疑問を持たざるをえない人もいます。でも、すべての人がそうだというわけではありません。里親を探しているというただそれだけで、その人がペットへの愛情が薄い人だと決め付けたりはしないでください。飼い続けたくてもできない人もいるのです。

「私は大丈夫」と思っていても、この先どのようなことが起きるかは誰も言い切ることはできません。自分にもペットを手放す可能性があるのかどうか、知りたくなったならば、一般的に多い「ペットを手放す理由」にこれから出会う可能性があるかどうか調べてみるのもいいでしょう。

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