ペットがなつくまでに必要なこととは?

ペットがなつくまでに必要なこと

ペットがなつくまでに必要なこと

ペットを飼い始めた人からいただく質問で1番多いのが「なつかない」ことです。小さなペットは、仔犬や仔猫に比べると、人になれるのに時間を必要とします。なぜならば、小さなペットは犬や猫よりも野性味が強いからです。ですので、飼ってすぐになつくことはないと思うようにしてください。
   

なぜ小さなペットは野性味が強いの?

ペットショップで犬や猫と同じように展示されていると、小さなペットがより野性味が強いなんて想像しにくいものかもしれません。でも、小さなペットと犬や猫とには大きな違いがあります。それは、「愛玩動物として改良されたかどうか」です。

犬や猫は、人間が共に暮らすために改良を加えられている愛玩動物です。野犬や野猫という言葉を聞くこともあるかと思いますが、もともとその場所に生息していた野生動物というわけではなく、ペットとして飼われていた犬や猫がなにかしらの理由でその場所で暮らすようになり、野生化したものが野犬や野猫です。

小さなペットは、ウサギやフェレットなど改良を加えられた種類もいますが、大部分はどこかに野生で生息している動物です。野生動物を捕獲し、飼い、繁殖したものがペットショップには並んでいます(捕獲した子がそのままペットショップに行くこともあります)。人と暮らすために改良されていないので、その分野性味が強くなります。
   

どうすればなついてくれるの?

小さなペットに限ったことではないですが、ペットの気持ちを尊重してあげることが、よりペットと親密な関係になれるポイントではないかと思います。

仲良くなりたいからと、家に連れ帰ったその日に寝床をひっくり返して何度も見たり、逃げようとしているのを捕まえて抱っこしていたりしては、ペットに不信感を与えるばかりです。家に連れ帰ってからの数日は、ペットの気持ちを尊重して、新しい環境になれる時間を与えてあげてください。そして、忍耐強く、ペットが打ち解けてくるのを待つようにしましょう。
   

夢は大きくても期待は少なくね

ペットを飼うとき、誰もがペットとの親密な関係を夢見るものだと思います。名前を呼んだら来てくれたり、抱っこされたまま寝てくれたり、甘えてきたりするなど、ベタ馴れになったペットとの暮らしを夢見るのは当然でしょう。

でも、この夢を実現するには時間と努力が必要です。飼ったその日に甘えてくることはすごく少ないですし、1週間たっても触ろうとすれば逃げるかもしれません。だからといってがっかりする必要はないです。いっしょに暮らす時間が増えるにつれて、徐々にお互いの距離は縮まるものですから、夢が実現するときまで努力し続ければいいだけです。

ただそれだけのことなのですが、ペットへの期待が大きいと、飼い始めの数日でがっかりしてしまうことがあるようです。夢はすぐ実現できるものだとペットに期待し過ぎていると、時間がかかることにがっかりしてしまうのでしょう。そうならないように、夢は大きくとも期待は少なくしてください。

夢見たペットとの暮らしを実現するためには、時間と努力が必要。そう思って飼い始めれば、名前を覚えてくれるまでに何週間も時間がかかったとしてもがっかりしないでいられるでしょう。努力を続けるのも苦になりにくいと思います。そして、飼い主の期待が負担にならない分、ペットもなれやすくなります。
   

仲良くなるためにして欲しいこと

ペットと仲良くなるためには、ペットが人間とは違うということをまず理解してください。人間同士だと、仲良くなるためには会話が重要になります。でも、ペットと人間では会話することはできません。ペットと仲良くなるためには、あなたの行動が重要になります。

あなたの家という新しい環境がペットにとって落ち着ける場所なのだと理解してもらうために、大きな音をたてたり、急に動いたりしてペットを驚かすことはないようにしましょう。いきなりつかんだり、嫌がるのを無理強いするのもやめましょう(病気などの治療で必要な場合は、嫌がられてもつかまえていなければならないこともあります)。

あなたを信頼してもらうためには、たくさんあなたのニオイを嗅いでもらい、あなたの声を聞いてもらいましょう。最初は、逃げられても噛まれてもいいんです。逃げながらでもあなたの声を聞いてもらえればOK、噛まれてもあなたのニオイを嗅いでもらえればOKです。たくさん嗅いで、聞いてもらうことによりあなたが危険人物ではないということを理解してもらえます。

ニオイですが、ただ嗅いでもらえればいい、とは言えません。私達には嗅ぎ分けることができませんが、私達は自分が発するニオイ(体臭)の中に感情も放出しています。怒っていればイライラした気持ちが、緊張していればドキドキした気持ちがニオイになって出ているのです。ニオイで私達を判断することができるペットたちは、ニオイに含まれている感情も嗅ぎ取ることができます。ですので、落ち着いて、愛情を含めたニオイをペットには嗅いでもらうようにしましょう。

「噛まれるかもしれない」と思いながら触ろうとするのではなく、「大好きだよ」と思いながら触ろうとしてください。ただそれだけのことで、あなたの発するニオイには愛情が含まれます。そして、そのニオイを嗅いだペットはあなたからの愛情を知ることができるようになります。

声については言うまでもないですね。同じ言葉でも言い方によって優しくもなれば厳しくもなります。普段からいろいろな言葉を耳にしていますので、誰もが知っていることでしょう。愛情を込めてペットの名前は呼ぶようにしてください。

ペットに対して赤ちゃん言葉で話しかけてしまうのは、おかしく思えるかもしれませんが、無意識にペットへの愛情を込めて話しかけた結果だと思います。赤ちゃん言葉で話しかける必要はありませんが、優しく声をかけるようにしてあげると、より早くペットはあなたを好ましく思うようになるでしょう。


夢は大きくとも期待は少なくし、努力を続けていれば、ほとんどすべてのペットは飼い主に馴れるものです。明日は無理でも1ヵ月後には仲良くなれるのではないか、1ヶ月後は無理でも3ヶ月後には仲良くなれるのではないか、と長い期間で考えるようにして、努力を続けてみてください。きっと、あなたが夢見たペットとの暮らしが待っていると思います。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。