愛情かけて可愛がって育ててきた鳥が、なぜか突然噛みつくようになってしまうことがあります。噛みつくにはさまざまな理由が考えられるのではありますが、わりと多い理由である「反抗期」について、説明したいと思います。
   

鳥にも反抗期がある!

ペットの鳥の反抗期

ペットの鳥の反抗期


思春期になると、親や大人に対して反抗することが多くなる「反抗期」を、私たち人間は中学生ぐらいで経験します。鳥にもですね、同じように思春期には反抗期があるのです。種類により、また個体により反抗期の時期や度合いは変わりますが、ほとんどすべての鳥に反抗期はあります。たとえば、セキセイインコですと生後半年ぐらいで反抗期を迎えます(生後半年ぐらいで突然噛まれるようになった場合は、反抗期も疑ってください)。

反抗期になると、それまで喜んでいた飼い主になでられることを嫌がったり、飼い主に噛みついたりすることがあります。鳥に反抗期があることを知らない飼い主さんやまだ反抗期にはならないだろうと思っていた飼い主さんは、今までと同じように接しているのに嫌がられたり、噛まれたりすることに驚くようです。
 

グレさせないために飼い主がすべきこと

一度噛まれてしまうと、また噛まれるのではないかと鳥に触るのを怖がるようになってしまうことがあります。怖いことを「怖くない」と思い込むのは難しいことなのですが、でも、できるだけ「怖くない」と思うようにしてください。そして、触るのを嫌がったりしないでください。

反抗期は一時的なものですので、その間だけ触る時間を減らしたり、触り方を変えたりするなどして、噛まれる機会を減らしてください。そして、短い時間であっても毎日声をかけ、なでる時間は作ってください。

噛まれるのが怖いからと触らなくなってしまうと、反抗期が終わったときには、鳥はあなたとの間に大きな距離を作ってしまいます。この距離を縮めるのには時間と努力が必要になります。反抗期の間も手に乗せ、撫でる時間を作っていれば、反抗期が終わると自然にそれまでの飼い主に馴れた鳥に戻ります。

反抗期の間は、室内に放す時間よりもケージの中にいる時間を多くするようにして、ごはんのときやケージを掃除するとき以外は、あまり部屋に出さないようにしてもいいと思います。部屋に放すとどうしても鳥の自由になる時間が作られますので、それだけ飼い主を噛むチャンスを与えてしまうことになります。噛まれる機会を減らすためには、あまり部屋に放さないようにすることも必要でしょう。

「噛まれても気にしない」と思っていても力いっぱい噛まれると痛いですから、噛まれることが増えると、触るときに「噛まれるんじゃないか」と不安になってしまう可能性が高まります。恐れながら近づいて来る人を鳥は敏感に察します。「噛まれるかな?」と思っている気持ちを鳥は察しますので、噛まれる機会はできる限り減らすためにも、鳥に接することを恐れないでいられるようにしましょう。
 

「かごの中だけの鳥」にはしないでください

反抗期の鳥に対して、絶対しないで欲しいことがあります。噛まれるのは痛いし、噛まれたくないものですが、だからといって鳥をケージから出すことなく「かごの中だけの鳥」にはしないでください。

噛まれたぐらいでそんなことしない。と思うかもしれませんが、実は反抗期や発情期をきっかけに鳥を触らなくなる方は少なくないのです。それまでは飼い主に声をかけられ、室内でいっしょに過ごし、なでられていたのに、反抗期や発情期をきっかけにかごから出してもらうことのない、飼い主になでてもらうこともない鳥にしてしまうのです。

きっと、飼い主さんは「かごの中だけの鳥」にしたいとは思っていなかったでしょう。ただ、噛まれるのが怖かっただけなのだと思います。噛まれることに対して、どう対応すればいいのかわからないだけだったのだと思います。

ですが、結果的に「かごの中だけの鳥」にしてしまう飼い主は少なくありません。そして、一度飼い主との間に距離ができた場合、その距離を縮めるためには時間と努力が必要になります。個人的には、時間も努力も愛情もかけて、距離は縮めて欲しいと思います。大変でしょうが、飼い主にも鳥にとっても気持ちよい、幸せな関係を築きなおして欲しいと思います。
 

鳥に噛まれにくい触り方

反抗期のセキセイインコの触り方

指先を顔の前に持っていけば、多くの鳥がその指に噛みつこうとします。こういった触り方は噛まれやすい触り方なのでおすすめ出来ません。


鳥を触るとき、知らずに噛んでもらいやすい触り方をしてしまうことがあります。実は、つい先日私もこの失敗をしたばかりでして。。。触り方を気をつければ噛まれる機会は減らすことが出来ます。自分がいつもどう触っているのか思い出しながら、噛まれにくい触り方と比べてみてください。

手に乗せるときは、指ではなく、手のひらに乗せましょう。
指に乗せようとして鳥の前に指を出した場合、その指を噛まれることがあります。これは、口に入れられる大きさ(太さ)のものが目の前にせまってきたときの普通の反応です。「噛んでください」と指を出したと思わせないために、また、安定して持つためにも、指ではなく手のひらに乗せましょう。

なでるときは、指だけではなく、手全体でなでましょう。
噛まれにくい触り方
手全体でなでるようにすると、噛まれにくくなります。
指が自分に向かってきた場合、鳥だけでなく、多くの動物がその指に噛み付きます。口に入る大きさなのと、自分に向かってくることで噛みたくなるのではないかと思います。小さな鳥をなでたり、頭をかいてあげたりするとき、指1本で行うのではなく、手全体で行うようにしましょう。頭をよりかからせるようにして手を使い、なでてあげるのも鳥は喜ぶものです。

鳥に見えるように手を動かしましょう。
噛まれないようにと用心して、そっと鳥の頭をなでようとする人がいるようです。でも、これはいけません。くちばしを避けて頭をなでようとすると上から鳥を触ろうとしてしまうため、鳥にとっては見えない場所(頭上)からなにかがやってくることになり、警戒させたり、驚かせてしまったりすることになります。

手は鳥に見えるように、鳥の前から動かしてください。鳥に見せながら手を鳥の横に移動し(噛まれそうになったら手のひらが鳥の顔のあたりにくるようにして、噛みにくくしましょう)、鳥をなでるようにしてあげましょう。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。