ペットが噛む6つの理由としつけの方法

ペットが噛むのはなぜ?

噛む理由を理解してあげることで、噛まないようにしてあげることができます。噛む=乱暴者ではないことを理解してください。

ペットを飼い始めたとき、きっと誰もが1度ぐらいはペットに噛みつかれているのではないかと思います。自分は噛まれなくても家族の誰かが噛まれたことがあるかもしれません。

噛まれてしまうと、やはり気持ちのいいものではありません。何度も噛まれてしまうと、仲良くなることができるのかどうか不安にもなったりします。でも、ペットだってむやみに噛んでいるわけではありません。噛みつくのには理由があるんです。
 

その1:恐怖心から噛む

飼い始めに噛まれたとき、1番多い理由は「恐怖心」です。初めての飼い主、初めての家、初めての家族など、知らない臭いや音に囲まれると、さほど神経質ではない子でも緊張するものです。そして、知らないがゆえに恐怖心を刺激されてしまうことがあります。

恐怖心が刺激されても落ち着くまで自分のペースでいられれば噛みつくことは多くありません。ですが、ペットを迎えた嬉しさなどから、飼い主たちはついついペットをたくさんかまってしまうことがあります。その結果、ペットの恐怖心はよりいっそう刺激されてしまい、嫌いなわけではないのに、噛みついてしまうのです。

触りたいし抱っこしたい気持ちもわかるのですが、飼い始めは、ペットのペースを乱さないように注意してあげてください。特に小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、お子さんがむやみにペットにちょっかいを出さないように注意してください。恐怖心から噛む場合、ペットが強く噛むことがあります。小さなお子さんは強く噛まれることでペットを怖い相手と思ってしまうことがありますので、お互いに嫌な印象を持つことがないように、かまいすぎには注意してあげてください。

恐怖心から噛む場合、恐怖心が無くなれば噛むこともなくなります。急に動いたり大声を出したりするなどのペットを驚かせるような行動は慎み、無理矢理捕まえたり抱っこしたりするなどのペットの行動を制限することはしないようにして、1日も早く飼い主家族が安全で信頼できる新しい家族だということをペットに知ってもらいましょう。
 

その2:興奮してしまって噛む

ペットの年齢が幼い場合に多いのが、興奮してしまって噛むことです。おもちゃで遊んでいたり、飼い主にじゃれていたりするときに、楽しすぎて興奮してしまい噛んでしまうことがあります。

これも若い子に多いのですが、興奮しやすい性格の子だと大人になっても遊んでいるときに強く噛んでしまうことがあります。この場合には、しつけが必要になります。強く噛まれたときにはペットにわかるように「痛い」ということを伝え、噛んでいいもの(おもちゃなど)を与えたり、遊びを止めたりして、飼い主の手や足は噛んではいけないことを教えましょう。

犬などではよく「大人になれば落ち着く」と言いますが、大人になるまでの間に「興奮したときは噛んでもいい」と学んでしまうことがありますので、大人になれば噛まなくなるとは限りません。落ち着くのを待つだけでなく、興奮をコントロールすることも教えてあげましょう。
 

その3:確かめるために噛む

鳥に多いように思うのですが、飼い主や新しいおもちゃなどに対して、それがなんなのかを確認するために噛む(ついばむ)ことがあります。ハリネズミのように噛んで、唾液に噛んだものの臭いを取り込み、それを身体にすりつける行動をとるペットもいます。

確かめて納得すればそれ以上噛まない子もいますが、噛むことを楽しんでしまう子もいるようで、いつしか飼い主の手や足をおもちゃ扱いして噛んでいることもあるようです。

噛まれても気にならないならば、じっくり確かめさせてあげるのもいいでしょう。でも、強く噛むことを覚えないように、噛み具合によっては叱ることも必要になると思います。

 

その4: おもちゃだと思って噛む

手にじゃらして遊んでいると、ペットは飼い主の手をおもちゃだと思ってしまうことがあります。市販されているおもちゃに比べると人間の手は反応が良く、飛びついたり噛みついたりするとすぐに動くので、ペットにとってはものすごく楽しいおもちゃに見えるようです。人間の手をおもちゃとして気に入ってしまった場合、なかなかほかのおもちゃで遊んでくれないこともあります。

手や足をおもちゃだと思わせないためには、手や足にじゃらして遊ぶのを止めるのが1番いい方法でしょう。特に小さなお子さんは、ペットにしつけをするのが難しいことがありますので、ペットと遊ぶときには必ずおもちゃを使って遊ぶようにする方がいいかもしれません。

甘噛み程度ならば噛まれてもかまわないと思っているならば、ペットが興奮しすぎないように加減しながら手にじゃらして遊ぶのもいいでしょう。ペットが興奮して強く噛んだ場合には、遊びを中断するなどして、手はおもちゃではないことを教えてあげましょう。

手を強く噛んだからといって、その手でペットを叩くことはしないでください。ペットはあなたの手が安全で楽しい相手だと思うからじゃれてくるのです。叩かれてしまうと、あなたの手はペットにとって危険な相手、敬遠すべき相手と学んでしまうこともあります。しつけのつもりで叩いてしまい、その後何ヶ月もペットを撫でることができなくなってしまってはお互いに悲しいだけです。

思わず手が出そうになるくらい強く噛まれた場合は、その手で床や机を叩いて大きな音を立ててください。音に驚いたペットは噛んでいた口を離すと思います(興奮しすぎている場合や大きな音に慣れている場合には驚かないかもしれません)。そのまま遊びを中断すれば、強く噛むと音に驚かされて遊びが終わる、と学ぶきっかけになります(この方法で強く噛むことをやめさせようとすると、何度も行う間に飼い主さんの手へのダメージが大きくなってしまいますので、手にじゃらして遊んでいても興奮してきたらおもちゃで遊ぶように切り替えるなど、別の方法でしつけをする方が飼い主への負担が少ないように思います)。
 

その5:食べられると思って噛む

ペットに手からおやつを与えている人は少なくないでしょう。でも、手からおやつを与え続けていると、おやつがなくなってもまだあると思って飼い主の手を噛んだり、おやつをつかんだつもりで飼い主の指を噛んだりしてしまうこともあるようです。

実は私も、手からおやつを与えています。おかげでほぼ毎日フェレットには手を噛まれています。過去には、毎晩フクロモモンガにも噛まれていました。でもこの2匹、それぞれ違う理由で私の手を噛んでいます。

フェレットを飼っている方は彼らが食べるときの表情を観察してみて欲しいのですが、フェレットには食べるときに目をつぶって食べる方が多くいます。先祖であるイタチが小動物や小さい鳥などを捕まえて食べていたことを考えると、食べるときに獲物の毛などが目に刺さらないようにつぶって食べる習性を引き継いでいるのではないかと思います。

そして、ほぼ毎日私の手を噛む我が家のフェレットは、おやつを食べているつもりで私の手を噛むことが多いです。目をつぶっているので間違えてしまうのかもしれません。何匹かでいっしょに食べることが多いので、慌てて食べて間違えてしまうのかもしれません。理由はどうあれ、食べ物と思って私の手を噛んでいますので、思いっきり食いついてくれるため、非常に痛いです(間違えないように注意しながら与えていれば噛まれませんので、この子の場合は飼い主である私の努力が足りないために噛んでいるともいえるかもしれません)。

私が飼っていたフクロモモンガのメスは、最初は手を警戒して噛んでいたように覚えています。毎日手からおやつを与えているうちに手を警戒する必要はないと理解してくれたのですが、なにかの遊びになってしまったようで、私の手を見ると、とりあえず一噛みしてからおやつを食べることに決めていたようでした。

どちらも手に乗っているおやつが目的のはずなのですが、間違えてしまったり、遊びにしてしまったりして、手を噛んでしまうようです。間違えないように注意しながら与えたり、手に馴れたあとは噛みついたらおやつは与えない(時間をずらす)ようにしたりして、手は噛む相手ではないと教えてあげるといいのでしょう。
 

その6:痛くて噛む

怪我や病気で身体のどこかが痛む場合、それを知らずに触ってしまうと痛さから噛まれることがあります。怪我などをしていることがわかっているならば、その部分は触らないようにしてあげましょう。

身体の特定の部分を触ると怒ったり、噛み付いたりする場合には、そこに怪我をしていたり、なにかの病気にかかっていたりするおそれがあります。痛がる部分を見せてもらい、怪我をしていたり、炎症を起こしていたりしないか確認し、動物病院に相談するといいでしょう。病気の場合、早期発見につながる可能性もあります。
 

見知らぬ動物に噛まれないために

見知らぬ動物に会うことってあまりないと思うのですけれどね。ペットショップで店員さんが見せてくれたときとか、動物園のふれあいコーナーで動物を触るときとかに、動物に噛まれないように注意して欲しいことが2つあります。

まず、驚かさないこと。
大きな音や声を出したり、急に動いたりして動物を驚かしてしまうと、警戒させてしまうことがあります。そして、警戒するあまり噛みついてくることもありますので、驚かしてはいけません。

次に、無理をさせないこと。
動物だって人間と同じで1人でゆっくりしていたいときもあるものです。そんなときに抱っこされても気持ちよくありません。強く抱かれたり、変なかっこで抱かれたりしたときには、噛みついてしまうことだってあるでしょう。ペットショップの店員さんや動物園の係りの方などの指示に従い、無理をさせないように接してください。

無理をさせないのは動物だけに限ったことではありません。見ていたときは触りたがった子供が、いざ動物を目の前にしたら怖くなってしまうことは少なくありません。そんな子供に無理をさせて動物を触らせても、楽しむことなんてできません。無理はさせずに、ちょっと距離をおいて動物を見て楽しませてあげましょう。

もし噛まれた場合には、難しいかもしれませんが、声をあげたり、手をふって動物を落としたりしないようにしてください。あなたの声に驚いてもっと強く噛んだり、逃げ出したりしてしまうことや、落とされたときに大怪我をしてしまうことがあります。 初めて会う動物を扱える自信がない場合やお子さんに触らせる場合には、いきなり抱っこするのではなく、管理者(ペットショップの店員さんや動物園の人)が持っている動物を触らせてもらうようにするといいでしょう。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。